7月8日 続き
ゲラティ修道院を出たらクタイシのもう一つの名所、バグラティ大聖堂へ。
こちらも丘の上に立つ大きな教会。
鐘楼の先にはジョージア第二の都市、クタイシの街が広がる。
バグラティ大聖堂の創建は11世紀と古い。
歴代ジョージア王の戴冠式が行われるなど由緒ある大聖堂だったが、17世紀にオスマントルコによって破壊され、20世紀半ばまでは完全な廃墟だったのだとか。
写真を見ると本当に壁しか残っていないような状態。
これを復元、再建したとのことで
入り口脇の柱頭にはいかにも古そうなレリーフも見える。
正面のきれいなモザイクの下をくぐって中に入ると
とても高いドーム天井の下でミサが進行中。
教会の裏に回ると屋根が落ちた小さな礼拝堂があったが、この中にも信者らしき多くの人がいて何かの儀式が行われていた。
雑草の中にはワインを作ったクヴェヴェリの跡も見える。
裏から見ても堂々としたこの大聖堂、再建とは言えその工事中の1994年にゲラティ修道院と共に世界遺産に登録された。
ところがその登録が2017年には取り消されてしまう。
その理由がこちら。
教会の一角がそこだけモダンなガラス張りになっている。これがこの建物の建築的価値を下げたというわけだが、ジョージア人にとっては大聖堂の宗教的価値の方が大切なのではないだろうか。
最近の世界遺産の大安売りを考えても、登録にこだわる必要はないんじゃないかと思う。
大聖堂の見学を終えて、住宅街の狭い道を入った所にある今夜の宿へ。
アルゴ・パレスと立派な名前の小さなホテル。
ギリシャ神話でイアソンがアルゴ号に乗って金の羊毛を探しに来たのはこのクタイシだったのだそうな。
割り当てられた部屋は広さ十分。
しかし山の中から標高100mまで下がると夕方になっても暑い!
幸いにしてすぐ外にベランダがあって、外の景色もいい。
夕食はホテルのレストランで。
毎食、すごい品数の料理が出されるが、ここは家庭料理っぽいながら一段と多く、しかもおいしい。
シュクメルリのように白い鶏料理はマヨネーズのようなソースが独特。
ナスにクルミペーストをのせたおなじみの料理の横にあるのはジョージアの食卓に必ずあるプラムのソース、トゥケマリ。これが酸っぱくて、ピリ辛で、肉料理にとても合う。
ところで本日の夕食はワイン付き。と言うのも昼食を食べたレストランでツアーのお姉さまの一人が他のテーブルのジョージア人に愛想を振りまいていたらワインを2本ももらってしまったのだ。
キンズマラウリは前回のジョージア旅行で見学した大手のワイナリー。
(キンズマラウリはメーカー名ではなくワインの種類とのご指摘あり。下記コメント欄参照)
こちらのワインはデザートワインのように甘かった。
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