暑すぎておいそれとは外出する気になれない今日この頃。
所要ででかけざるを得なくなった一日、ついでに上野まで脚を延ばした。
やって来たのはいつもの東京国立博物館。
お目当ては平成館の「古代メキシコ」展。
中南米のマヤ文明やインカ帝国、小学校の頃は夢中になって本を読んだ。
しかし知れば知るほど中南米の諸文化は血なまぐさい。捕虜の心臓を取り出したり、子供を人身御供にしたり。
独自に発展した文化とは言えいささか心が離れていたが、今回は入場に予約も必要なく、人も少ない所で涼もうとやってきた次第。
平日のお昼過ぎ、ガラガラかと思いきや
思ったより見学人多く、子供連れもちらほら。夏休みももうすぐ終わり、会期終了も迫っているので駆け込みが増えたのかも。
会場には大きな石彫の柱頭やレリーフもいくつか来ているが、多くは小さな土偶類。
動物を象った物も面白いが
人型の物が圧倒的に面白い。
何が興味深いかと言えばその表情がアジア人そっくりなところ。
中国の古代遺跡から出て来たと言われても納得してしまうほど技術も表現も素晴らしい。
特に最初のエリアにあったマヤの貴人像、1000年以上も前の物とは思えないきれいなブルーが残っていて、こういうものは大好き。
展示の目玉はパレンケから出土した赤の女王と呼ばれる女性の出土品。
顔を覆うマスクは緑のヒスイで作られていて、これも中国の出土品によく似ている。
中南米の原住民は遥か昔、アジアからベーリング海峡を渡ったとされているから顔が似ているのは不思議ではないが、埋葬の仕方も延々と伝わったものがあるのだろうか。
もう一つ興味があったのはマヤ文字。
子供の頃に読んだ本では全くの謎の文字とされていたが、今では7割ほどは解読されているのだとか。すごい。
今まで中南米方面にはほとんど興味がなかったけれど、メキシコ直行便も復活したことだし、そろそろ考えるかな。
などと考えつつ、せっかくなので東博本館にもちょっと寄り道。
すると小さな展示室で河口慧海の特集を発見。
明治時代にチベットに単独潜行した慧海、正直本を読んであまり好きにはなれなかったし、展示もたいしたものではなかったが
この標本箱のようなものだけは子供の自由研究のようで面白かった。
帰路にはあまりに暑いので上野駅でかき氷。
おいしいけれど、量が多すぎて最後は舌がマヒしてしまった。
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