Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ジョージア再訪 10 スノ村と国境の教会

2023-08-21 14:31:16 | コーカサス

7月7日 続き

 ハイキング後の昼食は宿の近くの別のゲストハウスで。
 
テーブルにはおなじみのナスの前菜やチーズたっぷりのクレープなどが並べられ、ピーマンの肉詰めにはお米もぎっしり。
 そして登場したジョージア料理の代表、ヒンカリ。
この料理は元々この地方がルーツとのことなので期待していたが、なかなか出てこなかったのは作るのが大変だかららしい。こちらでもかなり時間がかかっていたが、以前に食べたものに比べて皮は厚くてむっちり、肉汁も少なくてちょっと残念。
なおヒンカリに関してはさぼわーるさんの記事がめちゃくちゃくわしいです。

もう一つ、ジョージアでぜひ試してみたかったものを初体験。
 こちらではレモネードと呼ばれている炭酸飲料だが、タラゴン入りをぜひ試してみたかった。飲んでみると炭酸は弱く、タラゴンは青臭さくてハーブ好きとしては嫌いではないがかなり甘い。隣はブドウ味でこれは予想通りの味。試飲した全員、「これはファンタだね」で合意したが、タラゴン入りは人気がなかった。

食後はカズベギから少し南に戻った所にあるスノ村へ。
本来この日はスノ村の先にあるジュタ谷でハイキングのはずだったのだが、途中が土砂崩れで通れないとのことで予定変更になったのだ。

 
村の中心に立つのはこの村出身の5世紀の王様、ヴァフタング1世・ゴルガサリ。その脇にはまだ新しい小さな教会があるが、現在のジョージア正教会の主教もこの村出身なのだとか。

 そこで川を渡って村の中を散策。
 
が、石造りの古い家が密集して並ぶなんということもない村。

ところでこの村に生えていたこちらの草。
 これはイラクサ。実は午前中のハイキング中、この草に触れてしまい痛い思いをした者が自分も含めて何人も。とても細かい産毛が生えているのだが、これに触るとチクチクしてなかなか消えない。
昔読んだアンデルセンなどの童話に出て来たイラクサとはこれのことか、と納得。

 スノ村のはずれにはこんな顔を掘った石が並ぶ原っぱがあるが、ここを過ぎ、カズベギも通り過ぎて軍用道路を北へ。

  
 
両側を山に挟まれた谷あいの景色のいい道を行くこと30分ほど、道路の先にジョージアの国旗が見えた。
 これがロシアとの国境にあるジョージア側の通関ポイント。
この先には緩衝地帯があるのだろう、ロシア側のポイントは見えない。

このすぐ脇には大きなダリアリ修道院が建っている。
 
2011年に作られたという新しい修道院ということで、まずは教会の中へ。
  
すると聖女のイコンに地図があって、聞けばこの国境地帯にいくつも新しい教会や修道院を建設する予定とのこと。そしてその理由がこの先万が一ロシアに侵攻、占領されたとしても、この地がジョージア人の土地である証拠を残すためだとか。
ロシアとの厳しい関係に改めて目を開かれる思い。

教会を見学したら、この修道院のワイナリーの見学。
   
なにやらドスの利いたおじさんが案内してくれたが、ここではワインの名産地であるカヘティ地方からブドウを取り寄せ、クヴェヴェリという地下の壺の中で伝統的手法でワインを作っているとのこと。
ワインを買うこともできるが、試飲がないので重いワインを買うのは躊躇してしまう。

本日の観光はこれで終了、来た道を戻って宿で夕食。
 
今日もたくさんのお料理。 
 毎日出るジョージアのトマトがとてもおいしい。


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コメント (4)
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