7月6日 続き
トビリシを出て45分、やってきたのは先日引退した栃ノ心関の出身地、ムツヘタ。
ここは8年前にも来た所で、その時と同様、まずは丘の上に建つ6世紀建立のジュヴァリ教会へ。
素朴な彫刻で飾られた教会内部中央には大きな十字架が立っていて以前は写真を撮らせてもらえたが、今は厳しくなって撮影不可。
しかし異教徒としては2つの川の合流点の見えるこの景色が一番の見どころだったりする。
丘を降りてムツヘタの街に入り、大きな駐車場脇の土産物屋街を抜けると
ジョージアにキリスト教を伝えた聖ニノゆかりのスヴェティ・ツホヴォリ大聖堂。
脇に立派な司教館もある大きな聖堂で
正面のイコノスタシス、中央の十二使徒の絵がかわいい。
ロシア正教のイコノスタシスが派手なのに比べて、ジョージア正教ではシンプルなのが特徴なのだそうだ。
しかしこの聖堂内には他にもいっぱいフレスコ画があって
壁画好きはうっとり。
特にこの大きな壁画が楽しくて、以前と同じような写真をいっぱい撮ってしまう。
ムツヘタを出たらトビリシからロシアのウラジカフカスまで伸びる軍用道路を北へ。
軍用道路とはソ連時代に作られたものだと思い込んでいたが、実際には18世紀の帝政ロシア時代に整備されたものとのこと。ロシアの侵略癖は今に始まったことではないのだ。
やがて鮮やかな緑色の湖水が見えてきて、これは人工的に造られたジンヴァリ貯水池。
湖畔に建つのは中世の貴族が造ったアナヌリ要塞。
城壁の中に教会が2つあって、手前の古い教会は入ることができず、壁面に大きな十字架のある聖マリア教会の中へ。
17世紀末に作られたという小さな教会内のイコノスタシスは新しいもののようだが
その脇の最後の審判のフレスコ画は最近まで漆喰に塗りつぶされていたものとか。
こうもりのような悪魔は何を抱えているやら。
ここを出てしばらく行ったパサナウリと言う町でちょっと遅めのランチ。
なんでジョージアでドイツのビアホールなの?と思ったが
おなじみのクルミペーストを巻いたナスやチキンスープから始まって
次々に運ばれてくるジョージア料理でテーブルはいっぱいになった。
おなじみのハチャプリ登場、と思ったらこれは中身が豆で、名前はロビアニ。金時豆のようなこの豆はよく食べられているようで、この後もあちらこちらでお目にかかった。
ビアホールのジョージア料理、侮るべからず。
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