Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ザンスカールのカルシャ・グストル

2007-02-22 17:53:05 | チベット文化圏
プナカからお祭りつながりで、やはり去年見たザンスカールのカルシャ・グストルのこと。

2006年7月15日から30日まで、インドのザンスカールへ。

ザンスカールと言ってもガンダムとは何の関係もありません。(ザンスカールをGoogle検索すると、ガンダムが最初に出てくるのだ!知らなかった・・・)
ザンスカールはインド北部、ジャンムー・カシミール州にあるチベット仏教圏。ラダックのすぐ南にあるが、間にザンスカール山脈があるため、ぐるっと大回りをするか、山越えのトレッキングでしか行き着くことができない。大回りの自動車道にしても5000メートルの峠越えをするので冬は雪で閉ざされてしまう。冬の間は凍った川の上を歩くしか道がないと言う、まあ辺境と言われても仕方がない場所である。

日本からだとデリーまで一日、デリーからレー、レーからカルギル、カルギルからザンスカールの中心地パドゥム、と4日がかり。遠い。

しかし辺境のおかげでこの地方には古い寺がたくさん昔のままの姿で残っており、13世紀ごろからの壁画もへたな修復を受けることなく残されている、壁画好きにはたまらないところなのだ。

そんなザンスカールで最大の寺がカルシャ寺。ここの年に一度の大祭、グストル(九日施食)が去年は7月24日にあった。

カルシャはパドゥムから6km。山腹に大きく広がっているのがカルシャ寺。左手の山腹には尼寺がある。
 

 本堂へは谷筋から山の斜面の道を登り、さらにお堂の間の階段を登る。標高3600メートルでこの登りはきつい。

たどり着いた時点で中庭に現地人は誰もいない。我々を含む外国人旅行者が何人かとナショナル・ジオグラフィックのカメラマンたちがいるだけ。何時から何が始まるのか、我々にはさっぱりわからないが、村の人たちはよく知っているのだ。

厳しい日差しを避け少ない日陰で待つことしばし、ようやく僧侶たちが集まりだす。
 寺で一番偉いお坊さん、たぶん。

 しぶい楽隊。
このシンバルとチベットホルンの音がたまらないのだ。

村人たちが集まりだして、ようやく最初の仮面が登場。
 
お稚児さんに汗を拭かれながら登場したこの人物は仏陀と説明されたが???
休憩中は青い目の怪しい坊主たちを不思議そうに見ていた。

儀式の最初に犬、羊、馬に祝福を与える。豊穣を祈る儀式らしい。
 

 村人の踊りが続き、

 
あとは僧侶による仮面舞踏。ここは会場が狭いためか二人づつの踊りが多い。ブータンのツェチュと同じように見えるが、踊りは素朴。

仮面舞踊が始まる頃には会場は黒山の人だかり。屋根の上まで見物人でぎっしり。
 

この日は好天に恵まれ、日向はたまらない暑さ。そんななか、盛装で見物していた貴賓席の女性。さぞ暑かったことだろう。


祭りは夕方まで続くが、暑さのため我々はお昼過ぎに撤退。
山すその村では若い男の子たちがナンパにいそしんでいた。

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