Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

リビアの旅 5

2007-12-05 15:36:25 | 中近東/北アフリカ
砂漠でキャンプ

リビアでは砂漠で3泊、テント生活をした。

夕方になるとガイドとドライバーが砂丘の陰の風が当たらないところを選ぶ。
場所が決まったらテントの設置。ネパールやインドならスタッフがすべてやってくれるが、ここでは自分たちで建てる。と言っても今のテントはすごく便利にできているので、初日こそ苦労したものの、3日目には1人でも建てられるようになった。
 黄色いのは二人用、青い小さいのは一人用。寝るだけなら十分な広さで快適だ。

雨が降ることなど絶対にない砂漠では食事用テントなどなく、皆でアル・フレスコ・ダイニング。
 後の縞の幕で覆われたところがキッチンだ。
そしてできますものは
 スープと
 ミートソースのかかったスパゲッティ。2日目は下がクスクス、3日目はマカロニになっただけでまったく同じ。
 朝はコンチネンタル・ブレックファスト。

そして昼食も同じコックが用意してくれるのだが、初日に出てきたのがこの豆サラダ。
 直径1メートル以上もある大盆に見事に盛られ、パンが出て、さあメインは、と思ったらこれで終わり。後は旅行社の用意したアルファ米のご飯が出て、昼食もずっと同じメニューだった。
ただしサラダのデザインは毎日ちがう。
 
 
 
 
そして最終日、ジェルマのキッチンのあるバンガローにたどり着いた翌日の昼食。
 やっぱり豆サラダ。
まあ、デザイン・センスのあることは認めよう、レパートリーはないけど。

夜、食事をしている時はテーブルに強力なランタンを置いていた。ある晩、お客さんの1人が星に詳しくて星座を解説してくださるので明かりを全部消してみた。するとまさに満天、降るような星空!アシモフの「夜来る」を髣髴とさせるような(ってSFファンにしかわかりませんね)素晴らしい星空に全員歓声を上げた。これが一番のご馳走。

そしてトイレから見る朝焼け。


たとえ食事が貧しくても、砂漠のキャンプははまる。

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リビア情報 続報

2007-12-05 13:06:59 | 中近東/北アフリカ
リビア入国に際しパスポートにアラビア語併記が必要になったと先日お伝えしたが、リビアはいいぞとあおっておいて、行けません、ではあんまりなのでもう少し調べてみた。

以下は日本リビア友好協会のHPから:


●リビアへの入国(又は通過)を予定されている方へのお知らせ
 
 リビア当局から、1)記載事項についてアラビア語併記のないパスポート所持者の入国を、同国査証を受けた者を含めて拒否する。 2)リビア国内外の航空会社に対しては、アラビア語併記のないパスポート所持者のリビア向け航空機への搭乗を拒否させる、との措置が開始されています。
 つきましては、リビアへの入国(又は通過)を予定されている方は、:外務省領事局旅券課受付窓口(問い合わせ先:03-3580-3311)において、現在所持している一般パスポートにアラビア語併記(無料:査証欄にパスポートの内容を英語とアラビア語で記入するためのゴム印を押印し、英語欄に英語で主要事項を記入します。ただし、アラビア語については翻訳業者等において記入して頂くことになります)の手続を行ってください。


外務省ではぺたんとゴム印を押すだけ、アラビア語は自分で書いてね、ということらしい。

でなんでこんなことになったかと言うと:


 リビアはEUに対し、EU共通査証をリビア人に発給するよう交渉していたがまとまらず報復に出た模様。しかし全ての外国人が対象のため、開放政策への抵抗が強い国内保守派への配慮との見方もある。


一応リビアなりの理由はあったということだが、損をするのは自分たちだけ、と言う感じもする。
そろそろ報復なんて子供っぽいことはやめないと、国際社会にちゃんと受け入れてもらえないよ、カダフィ君。


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リビアの旅 4

2007-12-03 15:57:04 | 中近東/北アフリカ
砂漠で見るものは景色と岩絵だけではない。

 桂化木は10万年以上前の木が化石になったもの。丘一面に散らばっていたが、大昔はここが森だったのだろう。日本に持ち帰れば結構な値段になると言うことだったが、興味のないものにはただの石。

砂漠のわずかに緑のあるところではこんな景色をよく見かけた。
 
 スイカのような縞のある実が地面にゴロゴロ。
大きさは直径15センチぐらい、中は赤ではなく白くて、メロンのような種があった、と思う(よく覚えていない)。
味はすごく苦いが、おなかの薬になる、ということだった。

さらに別の場所にあった草むら。
 皆で何をしているかというとハーブ摘み。
 シーァハというミントの一種で、ハーブティーにして飲むとこれも胃腸に良いとか。家族のお土産にすると言ってドライバー達が大量に摘んでいたから、町では結構珍重されるのかもしれない。
つられて我々も摘み、後でお茶にしてみたがやはり苦くておいしくない。
でも香りはいいので日本に持ち帰り、
 同じ砂漠で拾った小石や土器と一緒にトイレに置いて芳香剤にした。丸2年たった今でも指でつまむと良い香りがする。

トイレでしのぶリビア砂漠。

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リビアの旅 3

2007-12-02 02:24:46 | 中近東/北アフリカ
見所満載のリビア、大好きな壁画というか岩絵のこと。

アカクス山中では四駆で走り回りながらこの岩絵を見て回る。轍のほかには道もなく、当然何の標識もないのにちゃんと行き着くのだからこちらのドライバーはすごい。

 こんな岩陰を覗きに行く。

岩絵には石に刻まれた線刻画と顔料を使った彩色画があるが、絵の内容でいつ頃描かれたかの推定ができる。
 一番古いのはこういうキリンやサイ、ゾウの絵で、紀元前1万2千年から紀元前8千年、この辺りがまだサバンナだった時代のもの。

次に古いのは狩猟時代のもの。
  
 犬を使って狩をしている。
 かぶりものをした呪い師のような姿も見えるし、この時代の絵は躍動感があって素晴らしい。これが紀元前7千年から紀元前4千年頃のもの。

さらに時代が下って牧畜時代。牛を飼い、馬も登場する。
 
 
 これが今から3千年ほども昔の絵。

 これはいつの時代のものだろうか、牛のほかにダチョウのような鳥が見え、人間は不思議な服を着ている。

そして最近(と言っても2千年ぐらい前)になってラクダの登場。
 このへたくそなラクダの絵は恐らくかなり時代が下がった最近のもの。もっと古い時代に描かれた白い人物たちに重ねて描かれている。

砂漠の旅の後半にはワディ・マタンドゥーシュへ。
 このような崖が12キロも続き、ここに残る線刻画はアフリカ大陸で一番古いのだそうだ。
 確かにキリンがいて
 サイがいる。
が、ここで一番有名なのはこの不思議な絵。
 崖の上の目立つところにあって、悪魔とか言われているがよく分からないらしい。

線刻画は古いものでもよく残っているが、彩色画の方は数千年も経てば当然薄れてきて、特に最近はそのスピードが急激に加速しているのだそうだ。我々の訪問も絵の保護のためには良くないわけで、そこらへんが悩ましいところ。
でも砂漠の画廊めぐりはオタクにはやっぱり楽しいのだった。

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リビア 緊急情報

2007-12-01 13:11:18 | 中近東/北アフリカ
エジプト在住の元添乗員、bagu さんからリビアに関する緊急情報をいただいた。

11月11日からリビアに入国するにはパスポートにアラビア語併記がないと認められないとのこと。

リビア入国ビザの最新情報 - 地中海の旅案内
海外安全ホームページ

なんだか突然の決定だったようで、日本の外務省でも対応ができていない様子。いつも使っているS社のツアー予定からも年末のリビアが消えているからキャンセルされた模様。

またカダフィ君の悪い病気が出たのだろうか。おととし行った時には息子が観光誘致にとても熱心だという話で、これからお客さんが来るぞ、と盛り上がっていたのに。

実際これからまたご紹介していくが、リビアには観光客を呼べる要素がいくらでもある。観光資源は隣のチュニジアより豊富だ。
石油は無尽蔵ではないのだからちゃんと他の収入源を確保しておかないとまずいだろうに。

カダフィ君の気まぐれが早くおさまることを祈るばかり。


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リビアの旅 2

2007-12-01 02:37:32 | 中近東/北アフリカ
12月27日~30日 アカクス山中、サハラ砂漠でキャンプ

 朝、ホテルでとてもシンプルな朝食をとり、
 4WDのタイヤの空気を抜いていよいよ砂漠の中の道なき道へ。

アカクス山脈と呼ばれるこのあたりはサハラ砂漠の一部ではあるが、砂ばかりではなく岩山があちらこちらにそびえている。
 
 岩と砂の風紋がきれい。
 このあたりで有名な親指岩。妊婦の姿とも言われるそうだが、確かにその方がぴったり。

 リビアの西の端、アルジェリアと国境を接するこの地域の岩山は有名なタッシリ・ナジェールとつなっがっている。
 だからこのような岩陰にたくさん大昔の岩絵が残っている。岩絵についてはまた改めてご紹介。

 
奥に入るにつれて岩山は高くなる。
 このアーチ、右端に小さく2つ見える黒い人影と大きさを比べてほしい。感覚が狂ってしまうほどでかい。
 そして砂漠は広い。

砂漠の風景はずっと同じではなく、意外なほどいろいろな顔がある。
 黒い瓦礫がどこまでも広がる場所は賽の河原のよう。こういう所は一番つらい。

そして一番きれいなのはやっぱり砂丘。
 
その優美な曲線にうっとりしてしまう。

このような砂漠をバイクでぶっとばす一団がいる。
 イタリア人だ。
岩絵のところでは鼻の頭を真っ赤にしながら歩いてきた一団と会った。こちらはフランス人。
そしてトヨタの四駆で走り回る、我々日本人。
まったくお国柄が出すぎていて笑ってしまう。

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