Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルジェリア縦断 4 砂漠の景観

2008-01-16 18:42:40 | 中近東/北アフリカ
12月25日~27日 タッシリ・ナジェール国立公園

前日から合わせて4日間、砂漠の中を走り回りながら岩陰に隠れた線刻画や彩色画を見て回る。
乗り物はもちろん4WD。
 ←セルフ・ポートレイト入り

タッシリ・ナジェール国立公園は平均標高が1000メートル。サハラ砂漠の一部だが、リビアのアカクスのように砂の中から岩山がそびえる風景が続く。
 
砂の色はアカクスよりも赤っぽい。


柔らかい岩質に砂が吹き付けるので、面白い景観があちらこちらに。
 
 
 
 これはワールド・カップ・トロフィーみたいだとアルジェリア人が喜んでいた岩。ジダン(の両親)のふるさと、アルジェリア。サッカー熱が低いわけがない。もちろんジダンの顔はあちこちの広告でよく見る。

 きれいな砂丘もアルジェリアの場合は岩山に砂が堆積したものとかで、
 砂の中からいきなり岩が覗いたりする。
 こんな砂丘を走り降りるのも楽しい。
 
でも一番好きなのは風紋。見飽きることがない。

  
  
岩絵を求めて砂山を登ったり、洞窟に入り込んだり。

一日遊んだ後は砂丘の陰にテントを張って
 
 夕日を眺める。
やがて一番星が見え、火星が見え。
満月にあたりはしたものの、月の出が毎晩遅くなって、満天の星空も楽しむことができた。天の川も人工衛星も流れ星も見えた。

しかし砂漠に滞在して一番好きなのは真夜中、皆が寝静まってからトイレに起き、誰も見えないところまで1人で歩いていく。周りは完全な静寂、砂山を月明かりが照らす中に1人。ものすごい幸福感を感じるのはなぜだろう。

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アルジェリア縦断 3 タッシリ・ナジェール

2008-01-15 23:02:11 | 中近東/北アフリカ
12月24日

朝方に寝たばかりとは言え、今日はタッシリ・ナジェールのキャンプ地まで行かなければならない。
と言うわけで8時には起こされて、砂漠を見晴らすテラスにて朝食。
 
元フランス領のアルジェリア、砂漠の中でもパンがうまい。

タッシリ・ナジェール国立公園に入る前に、まずはジャネットの警察で許可証の確認。その間に近くをちょっと散歩してみる。
 
カフェをはじめ、町のあちこちにゆったりした衣装にターバンを巻いたトゥアレグ族の姿が。服の色は水色だけではなく、紫だの緑だの、実に華やかだ。
 
ちらほら見かける女性も華やかなプリント柄の布で体をすっぽり覆っている。ここいらへんでは顔を出しているとは言え、イスラム国のアルジェリアで女性の写真は撮りづらい。
 食料品店の店先には大量のフランス・パン。

無事に許可が下りたところでいよいよ砂漠へ出発。

しばらくはまっすぐな舗装道路を行き、やがて砂漠の中へ。
 どこを走っても同じようだが「道」はちゃんとあるらしく、十字路には道路標識が立っている。

 道端の瓦礫の山を登って
 
最初の線刻画とご対面。あっちの石、こっちの石にキリンや牛がいる。

夕方5時ごろ、最初のキャンプ地に到着。
 
 今回のテントはワンタッチで開き、とても簡単で便利だ。
平均標高が1000メートルほどのタッシリ・ナジェール、夜はすごく寒いと脅されていたが、寝袋とホッカイロで気持ちよく眠れた。
 ラダックに続いて今回も満月の夜。でもおかげで夜中のトイレにも懐中電灯はいらなかった。

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アルジェリア縦断 2 旅の始まり

2008-01-12 18:38:06 | 中近東/北アフリカ
12月22日

9時20分発ソウル行きに乗るため、成田空港に朝7時20分集合。
ソウルでパリ行きに乗り換え、時間通り、夕方6時にパリ到着。
パリはしんしんと寒い。
CDG空港近くのホテルに一泊。

12月23日

アルジェ行きの飛行機は11時30分の出発、でもホテルを8時に出る。
そのわけはすぐ目と鼻の先の空港まで無料循環バスを使うから。すでに乗客で一杯のバスに大荷物の団体は大迷惑。台所事情が厳しいのか、旅行会社はこんなところをケチる。

空港に着いてからは出発ゲートがあちこち変更になって大混乱。アルジェ行きの飛行機では当然のごとく、フランス語の説明のみ。ここから先はもう英語の通じない世界。こういうのは久しぶりだ。

混乱のわりにアルジェリア航空はほんの1時間の遅れで出発。15時、アルジェ到着。
 昨年の11月にできたばかりという新国際ターミナル、きれいでびっくりする。

添乗員が入国審査と通関で引っかかり、しばし待機。イヤホン・ガイドを税関で取り上げられ、これを取り返すのに現地ガイドさんががんばった。

夜の移動まで市内観光の予定だったが、時間が遅くなったのでアルジェの中央郵便局だけ見る。ここ、実は自分がリクエストして行ってもらったのだが、訪れる価値大。
  
イスラム風の装飾で、内部が実にきれいなのだ。
  
そして一番見たかったのがこの入り口脇の郵便ポスト。ロンプラに「世界で最も凝ったポストの一つ」と書かれてはポスト好きの血が騒ぐ。
想像した「ポスト」とはちょっと違うけど、確かに美しい「郵便挿入口」。
 
郵便局の外はきれいな新市街で、なるほどフランスっぽい。

また飛行機に乗る前に食事、と言うわけですぐ近くのレストランに移動。
 これまたフランスのビストロっぽくいい雰囲気だが、お客が男しかいないところがイスラム国。
 魚のだしの良く出たブイヤベースに
 魚とエビのグリル。
食事はおいしいし、レストランの従業員も陽気で楽しい。

すっかり気をよくして空港の国内線ターミナルへ。
 ついこの間まで国際線も使っていた建物はがらーんとしている。

ここでチェックインを始めたとたん、現地ガイドとカウンターのおっさんが大激論を始めた。なにかトラブっているのだが、おっさん、まくしたてる、まくしたてる。そのうちふてくされてタバコを吸い始め、チェックインを一向にしようとしない。

私達ツアー一行は今夜、タマンラセットを経由してジャネットと言うところまで行くのだが、同一経由便がなぜか別便の乗換えと案内され、しかもタマンラセットから先の予約が落とされていたらしい。

すったもんだのあげく、とにかくタマンラセットまで行くことになり、そこから先は現地旅行会社が手を尽くすという。添乗員はもう泣きそうになっているし、なるほど、これがアルジェリアねー。

国内線はまた1時間遅れの23時半にアルジェを出発、2時間のフライトでタマンラセット到着。ここからが大変で、おろされた荷物を大急ぎでピックアップして、またチェックイン、結局アルジェから乗ってきた同じ飛行機にまた乗り込んだ。乗ってみれば機内はガラガラ、他のお客さんは「こいつら何してるんだ?」と思っただろう。我々のせいで出発も遅れたはずで、こんな融通が利くならアルジェで予約を変更してくれればいいのに、と思うがそうはいかんらしい。
アルジェリアは面白い国だ。

そんなこんなで、ジャネットに到着したのは朝方の4時。
 


お迎えの4WDでホテルに着いたのは4時半。
  

いやはや、長い一日であった。

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アルジェリア縦断 1 機内食編

2008-01-11 18:39:39 | 中近東/北アフリカ
2007年12月22日から2008年1月6日まで アルジェリア縦断の旅。

日本からアルジェリアは遠い。いっぱい飛行機に乗るので、機内食もいっぱい出る。
というわけで、旅行記の始めは機内食特集。

今回の行程はソウル、パリ経由。
成田からソウル、パリまでは大韓航空。

一食目、成田-ソウルのランチ。
 ビーフになにやらソースのかかったもの。普通。

二食目、ソウル-パリのランチ。
 大韓航空の傑作、ビビンバ。パックご飯がいささか味気ないとは言え暖かいし、山菜中心の具は盛りだくさん。ごま油とコチュジャンが別に付いて自分で味付けできるところがいい。わかめスープと漬物も付いて、韓国らしさ満点。最高の機内食の一つだと思う。

三食目、ソウル-パリのディナー。
 いかにも機内食の海鮮焼きそば。イカやエビがゴロゴロ入っているのは○。フルーツが梨というところが韓国。

大韓航空の長距離便は初めて乗ったのだが、エコノミーでも座席のピッチは広いし、全席についているVODのモニターも大きくて居心地よし。スッチーもきれいだし、やっぱりアジアの航空会社はいいなあ。

パリで一泊した後は初搭乗、アルジェリア航空でアルジェへ。

機体はエアバスA330で思いのほか(失礼!)きれい。

 フライト・インフォメーションの合間にメッカの方角が出るのがイスラム国らしくてうれしくなる。

パリからアルジェまでは2時間のフライト。時差もない。
 ランチ・メニューはヤシの芽のサラダに羊のシチュー、チョコレートケーキ。お味はまあまあだが、ペラペラのプラスチック食器がちょっと悲しい。
ちなみにビールやワインのアルコールもちゃんともらえる。

さらにアルジェから南の端のタマンラセットまではまた2時間かかる。アルジェリアは広大な国だ。
 夜中のお夜食は甘いものばかり。

こちらは帰りのアルジェ-パリのディナー。
 コーンと大根のサラダ、鶏もも肉のライス添え、チョコレートケーキ。いっぱいもらえるパンがうまい。

パリからソウルはコードシェア便でエール・フランスの機材とサービスになった。またビビンバが食べられるかも、と期待していたツアー一同がっかり。

一食目のランチ。
 韓国風ビーフとやらで、よくわからんソースがかかっている。デザートの胡桃のタルトが一番おいしい。

二食目は朝食。
 フロマージュ・ブランが結構好き。

スチュワードのおっさん達は親切だったが、AFは座席は狭いし、モニターはちいさいし、選べるなら大韓航空のほうがずっといい。

最後はソウル-成田のランチ。
 チキンのタッカルビ風のもの?赤い色のわりには辛くなくておいしい。

よく食べました。

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[ダージリン・エキスプレス」&「ザ・ナニー・ダイアリーズ」

2008-01-10 18:53:34 | 機内食・映画・美術展
すいません、アルジェリアの写真がたくさんありすぎてめまいがするいので、まずは恒例、機内映画鑑賞会。

「ダージリン・エキスプレス」

インドがらみのタイトルだし、映画会社の友人が結構薦めていたので見た、エイドリアン・ブロディ主演の3ばか兄弟ロードムービー。
でも正直言って、ちっともわからなかった。粗野でがさつな兄弟の誰にも感情移入できないし、舞台がインドである必然性もまったく感じられない。インドをばかにしているだけで魅力なし。
よかったのは兄弟が持っているヴィトンのトランクだけ。
時間の無駄。

「ザ・ナニー・ダイアリーズ」

大学を出たてのお姉ちゃんがひょんなことからアッパーマンハッタンの上流家庭のナニーになるお話。とこれを聞いただけで想像する通りのストーリー展開。まったくなんのひねりもなく、工夫もない。
スカーレット・ヨハンソンが主演なので見たが、まったく普通のお姉ちゃんで魅力なし。年齢的にはなんだが、奥様役のローラ・リニーと役を入れ替えたらおもしろかったんじゃなかろうか。
子役もかわいくないし、凡作。

"In the Valley of Elah"

日本では「告発のとき」と言うタイトルで夏ごろ公開されるらしい。
トミー・リー・ジョーンズのお父さんがイラク帰りの息子の殺人事件を追う話。
この時期にイラク派兵に異を唱える、そのメッセージ性に意味があるのは分かる。でも映画としてみた場合、ストーリーはありがちで前にも見たことのあるような話だし、ジョーンズの役も何だかステレオタイプ。黒髪のシャーリーズ・セロンもシリアスにがんばっているけど、ジョーンズ1人で事件は解決したんじゃないの、って感じ。ラストだけはなるほど、と思うけど、平凡な出来。

今回は選んだ3本ともはずれでした。
「Earth」でも見ればよかった。

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新年早々、やられました

2008-01-09 02:16:41 | 雑談
帰宅してたまった郵便物に目を通していると、クレジットカードの明細に見なれぬ項目がずらり。
もう何年もアメリカには足を踏み入れていないのに米ドルの支払いが並ぶ。
これはやばい、とすぐにカード会社に電話して調べてもらうと、自分のカードがアメリカで使われたことになっていると言う。

おなじみカード偽造ってやつにやられてしまったわけで。

状況とタイミングを考えると、11月に行った香港の靴屋しかありえない。買った靴ははき心地がいいし、安かったので喜んでいたのだが。

それにしてもわざわざ香港からアメリカまでデータを持って行ったわりには20万円程度しか使っていないのがせこい。一度に大量に使うとすぐにばれるからだろうか。

カード会社も慣れたもので、「この時期、アメリカにはいらしていないんですね、ではお金は払い戻します、カードは停止します」と実に簡単。きっと山ほどあるんでしょうな、こんな被害が。

金銭的には被害を被らずにすんだようだが、これからいろいろな登録を変更しなければならなくて面倒だし、何と言っても新年早々、けったくそ悪い。

皆様、香港のコーズウェイ・ベイ、そごうの裏のクラークスで靴を買う時は絶対に現金払いで!

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新年のご挨拶

2008-01-07 18:43:54 | 雑談
昨晩、帰国の報告だけして新年のご挨拶をしていなかったことに気がついた。
というわけで7日にもなって間抜けだが

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


このブログを始めてからももうすぐ丸一年。
プータロー生活が長引いて、暇なあまりに始めたブログだが、自分でもこんなに頻繁に書き込んではまるとは思ってもいなかった。
思うことを表現する楽しさ、見知らぬ人と交流する楽しさ。
これもこのブログを読んで下さるみなさまのおかげ。

これからもどうぞよろしくお運びくださいませ。
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無事、帰国しました。

2008-01-06 23:25:05 | 雑談
本日、無事にアルジェリアから帰国しました。

今まで行った中では一番ハードな行程の旅行だったかも知れないけれど、またもやアルジェリアという国に漠然と持っていた先入観を覆されることが多くて、おもしろい旅だった。

まずは荷物から砂漠の砂を払って、ぼちぼち旅行を振り返るとしよう。
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