Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

五反田「ダ・カーポ」のたい焼き

2008-02-11 00:33:34 | 食べ歩き
DNPの後は五反田に出て、前世インド人、サントーシーさんのブログで紹介されている謎のたい焼き屋へ。

 店の表には大きな「たい焼」の文字、でも上の看板は「CD,輸入雑貨」と不思議な取り合わせ。
お風呂場のような引き戸を開けて中に入ると、壁一面には中古CD,真ん中のテーブルにはアメリカのスーパーで売っているようなおもちゃ、そしてカウンターの向こうではおじさんが黙々とたい焼きを焼いている。ほのかにカレーの香りが漂い、店内にいる5人は明らかにたい焼きのお客さん。だって壁にかかるプレスリーやビートルズに興味を持ちそうな年齢じゃないもの。

本日のメニューはたい焼き、たい玉、そして「冬限定 たいうどん。辛口、うどんは入っていません」とまた謎のメニュー。1つづつ注文してお持ち帰り。カウンターのおばさんに「頭から食べてくださいね」と念を押される。

わくわくしながら家に帰り、まずはたい玉から。
 これは店内にも書いてあったから中身を明かしていいだろう、たまごとベーコン、水菜入り。
 おばさんの言うとおり、たまごは半熟、黒胡椒が効いてパンチのある味付け。たい焼きというよりお食事クレープみたいだ。

次は謎のたいうどん。
 皮にはたっぷりクミンがかかり、中身は実はカレー。これは食べる前から匂いで分かっていた。で頭からかぶりつくと一口目はちょっと甘さを感じる。これならいけるかな、と3口、4口と食べすすむにつれて辛さがましてきて汗が出てくる。これは辛い!ミルクで舌を冷やしながらなんとか食べすすむと、お尻の方に行くにつれて辛さが和らいできたような。そしてしっぽに到達すると、「えっ」とびっくりのエンディング。いや~、これが入っているとは思わなかった。でもこれを明かすのはルール違反なので内緒。うどんじゃないことは確かです。

口の中がヒリヒリになったら甘いもので癒そう。
 デザートのたい焼き。
これも頭からかじるとみっちりあんこが入っていて、でも普通のあんこだ、ほっ、としているとまたしっぽで「おお」。ちょっと思いつかない取り合わせだけど、食べてみるとあり、ですね。アイデア賞もの。

たいうどんのカレーは自分にはちょっと辛口すぎるけれど、あのスパイシーな香りはなんだか癖になりそうな感じ。
スタンプカードももらったことだし、五反田方面に行ったらまた寄ってみよう。


それにしてもカレー入りたい焼きがなぜ「たいうどん」なのか、サントーシーさん、教えて!


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ティツィアーノ@ルーヴル-DNPミュージアムラボ

2008-02-10 01:30:57 | 機内食・映画・美術展
チベット美術館に続いては尊敬する美術愛好家、花耀亭さんのブログでその存在を知ったルーヴル-DNPミュージアムラボへ。

不動前の駅からまた5分ほど、DNP(大日本印刷)のビルを目指す。
 このビル、実は我が家の窓から見えるのだが、建設中からまた高いビルができて目障りじゃ、と思っていたのだった。

入り口を入るとすぐ右手に受付があり、
ここで名前を告げるとIDカードと音声ガイドを渡される。ここは時間ごとに人数制限があり、完全予約制なのだ。

案内のお姉さんにガイドの使い方を教わり、まずはルーヴルからやってきたティツィアーノの本物の鑑賞室へ。

「聖母子と聖カテリナと羊飼い」通称「うさぎの聖母」

ガラスの向こうではあるが展示室には1人づつ入るよう案内されるので誰に気兼ねもなくじっくり見ることができる。最近修復の終わった絵は色が鮮やかで、特にマドンナの赤い衣と背景の夕焼けが華やかだ。ティツィアーノのマリア様は神々しいというより親しみやすい、優しいお顔。

ここを出ると次にこの一枚の絵を最新技術を使って様々に解説してくれるコーナーがある。

花耀亭さんのブログにくわしい報告があるが、ここがとにかく楽しい。
アイ・トラッカーで絵のどこを見ているか記録してくれたり、スクリーンに近づくと絵の中に入り込んだように周りの景色が変わったり。
ティツィアーノの生涯を紹介する本も楽しいし、同時代の絵の細部を見せてくれるスクリーンも美しい。
 面白かったのは各ブースの壁と中のスツールがダンボールでできていたこと。DNPの面目躍如。

この隣のシアターではルーヴルのラボで「うさぎの聖母」を分析した様子を見せてくれる。赤外線撮影やらX線撮影やらで制作の過程が分かると言う話。こちらはまさにルーヴルの面目躍如。

絵の勉強をした後でもう一度本物をじっくり鑑賞。なるほど、何の先入観もなく絵を眺めるのもいいけれど、いろいろ教わってから見るとたった1枚の絵で1時間も楽しめる。

すっかり満足して音声ガイドを受付に戻すと、自分のアイ・トラッカーの記録をお土産にくれる。
 

これだけしっかり楽しんで、なんとここの入場料は無料!
ルーヴルとのコラボレーションであるこの企画、大日本印刷のメセナなのだ。
どうせメセナをやるならこれぐらいきっちりやらないとね。センスもいいし、設備は当然素晴らしいし、案内のお姉さん達もとても感じが良かった。単純なのでDNPのイメージ急上昇。もう二度とビルが目障りだなんていいません。

そしてルーヴル。最近の多角経営方針には賛否両論のようだが、こういう企画を見るとやはりすごいと思う。収蔵品をただ埋もれさせない、生きた美術館。マルチメディアの使い方を始め、未来のビジョンがある。
日本の美術館はまだまだ、逆立ちしてもかなわないだろう。

ティツィアーノの展示は3月1日まで。次に何が来るのか、まだ発表されていないけれど、次も絶対に行こうっと。

Louvre - DNP Museum Lab


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チベット美術@不動前 安養院

2008-02-08 01:00:20 | 雑談
Happy Losar!

今日はチベット歴の元旦。
だから、と言うわけではないが、前から気になっていた不動前のチベット美術館へ行ってみた。

東急目黒線の不動前駅から住宅地の中を5分ほど。
まわりにお墓が並んだ、ごく庶民的なお寺が安養院。

本堂は最近建てかえられたらしいコンクリート造りで、本堂の下、半地下のようなところが美術館になっている。
  

境内には猫にえさをやっているおばさんが1人、社務所を覗いても誰もいない。
どうしたものかとしばらくうろうろしているうちに住職のおじさんがやってきて入り口を開けてくれた。
入館料800円を払い、スリッパに履き替えて中へ。

中は撮影禁止なので写真がないが、ちょっと洞窟のような造りになっていてチベット式の仏具やら仏像やらがぎっしり。古い仏具はよく集めたものと感心する。
曼陀羅のタンカもたくさんあって、おそらくネパールのもので最近のものだが、細かい筆致のいいものがある。
入り口周りや扉もネパールの木彫で、これだけ大きなものを持って来るのは大変だったろうと思う。
ぐるっと回って脇の小部屋に入ると、チベットから僧侶を呼んで作らせたと言う砂曼荼羅がある。4人がかりで1週間かけて作ったそうで、チベット本土で見た砂曼陀羅に比べるとやや大雑把な感じだが、個人コレクションでこんなものまで展示しているのは珍しいだろう。

展示の仕方は垢抜けなくて、いささか骨董屋かタンカ屋の店のような感じだが、こんな住宅地の真ん中にこんなコレクションがあると言うのが面白い。
 安養院/北インド・チベット美術館

 門を出ると何の木だろうか、黄色い小さな花がいい香りを放っていた。春ももうすぐ、かな。


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アルジェリア土産

2008-02-07 00:51:34 | 中近東/北アフリカ
ツアーで行く限り、アルジェリアでお金は要らない。
ほとんど一銭もいらない。
なぜなら買うものがほとんどないから。
外国人観光客がほとんどいない国なので、こちらが欲しいと思うようなみやげ物は存在しないのだ。

そんなアルジェリアから持ち帰ったもの。
 いつもの消え物関係。
なんちゃってキャラのついたビスケット(どこでもはずれはない)にコーヒー、缶詰はイチジクのジャム。
コンスタンティーヌ郊外の塩湖で買った塩はカリウムが豊富な薬用塩なんだそうだ。
 焼き物が名産と言うティパサのスープボウルとカスバのコーヒーポット。

 モザイクの写真集。
でも中はフランス語なので読めない(泣)。

最後の空港でどうしても食べてみたくて買ったアラブ菓子の詰め合わせ。
 ぎっしり2段重ねで1キロ入り。これで16ユーロもする高級品。でもさすがにおいしくて、甘いけど紅茶にぴったり。

別に物を増やしたいわけじゃないけど、旅行に行くと財布のひもをゆるめたくなるのはなぜだろう。


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アルジェリアの食

2008-02-06 01:13:36 | 中近東/北アフリカ
アルジェリアの食事はおいしい。
と言ってもツアーで飲み食いした範囲でしかないが、それでもおいしいのだから味のレベルは高いと言ってもいいと思う。

朝のパンとコーヒーからしてうまい。
 どこでもネスカフェなど一度も出なかったのはポイントが高い。
植民地では悪いことを一杯したフランスだが、おいしいパンとコーヒーを残した点は評価したい。
 これはコンスタンティーヌの揚げパン。インドのプーリみたいで、これもおいしかった。

アルジェリアの一日の食事のメインは昼食。
 まずはショルバ(スープ)か
 サラダが出て、
 クスクスとか
 お肉のロースト。
 デザートにフルーツ。

どこで食べてもおいしいが、しかしバラエティはない。スープはいつもトマト味だし、肉の煮込み系もトマトベース。肉のグリルやローストの味付けは塩だけで、スパイスはほとんど効いていない。

家庭料理は分からないが、レストランで食べている地元民を見てもやはりトマト味のスープやクスクス、お肉のローストを食べている。これにたっぷり唐辛子ソースのハリッサを入れるのがお好きなようだ。
 地元のテイクアウトのお店もこんな感じ。

 ちょっと珍しかった羊のシチュー。ドイツのスペッツェリのような小麦粉の練り物が入っている。

こちらはごちそう、羊の頭。
 
真ん中からぱっくり割って、中の脳みそやホホ肉をおいしくいただきました。

  
食事の前に甘いものが出ることもある。左はデーツあんのはさまったクッキーのようなもの、右はゼラウィというナッツとデーツでできたもの。

地中海沿岸に行くと魚が食べられる。
 ティパサのレストランで、これで一人前。オーナーが一生懸命、「イワシ、エビ、マグロ・・・」と覚えていたから、次に行ったらきっと日本語で呼び込まれるはず。どの魚も新鮮でおいしかった。

食事の後は甘いお茶。
 砂漠でも、ホテルでもしっかり泡を立ててくれる。
 
北部に行くとお茶はミントティーになる。
  
そしてお茶のお供のアラブ菓子。
 空港にこんなおしゃれなお菓子屋さんがあった。ちょっと高いけど味もいい。

最後までしっかり食べまくったおかげで、重くなって帰国した。


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アルジェリア縦断 15 アルジェ

2008-02-05 01:35:02 | 中近東/北アフリカ
1月4日 

アルジェリア滞在最終日。最後はアルジェの市内観光でしめる。

まずは丘の上の警察署に出向いて、またまたおまわりさんの護衛付きでカスバの見学。大昔のフランス映画、ジャン・ギャバン主演の「望郷」で有名になったアルジェの旧市街だが、犯罪者も隠れ住む迷路のような町、今も勝手に迷い込むと危険、などなど恐ろしげなふれこみの町だ。

しかし護衛付きでぞろぞろ歩けば白い壁と狭い坂道が海に向かって下っていくこぎれいな町。
 
  
ごみも落ちていないし、壁にはあちこちにきれいなタイル装飾があるし、
  
カスバ浄化キャンペーンでも実施中なのだろうか。
 こんなものものしい護衛(Sさん、写真ありがとう!)を付けるからには危険はあるのだろうし、安全な所しか歩かせないのだろうが、しかしそれにしてもあまりおもしろくない。
というのもこのルート、観光客と護衛以外に人の姿がほとんど見えないのだ。
途中にあったお店と言えば
 金物屋と
 パン屋だけ。
  
オスマン時代の建物もほとんど残っていないので、あっさりと下まで降りてしまった。

カスバを出るとカフェにはおやじがたむろっているし、街角ではおいしそうなパンを売っている。
 
  
きれいなモスクやら、買い物客でにぎわう通りやら、こっちの方がずっと面白そうだ。

にぎやかな町に未練を残しつつ、バスはまた別の丘の上のノートル・ダム・ド・アフリク大聖堂へ。フランス植民地時代の1872年に建てられた教会だ。
  
 中央の祭壇には黒いマリア様。周りのタイル装飾が美しい。

ゆっくり昼食を食べた後、空港への途中で独立記念塔へ。
 92メートルの高さの柱の下に独立戦争の殉死者のためのモニュメントがあるのだが、なぜか真ん中は立ち入り禁止。強面のおまわりさんが厳しく見張っているので、最後はまたおまわりさんウォッチング。
  
 アルジェの町に別れを告げて空港へ。

パリ行きのアルジェリア航空は珍しく定刻出発。
パリで一泊して、ソウル経由成田に到着したのは1月6日。
 富士山を見たらやっとお正月気分が湧いてきた。


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アルジェリア縦断 14 ティパサとシェルシェル

2008-02-04 02:36:50 | 中近東/北アフリカ
1月3日

朝からアルジェ郊外の観光へ。

まずはモーリタニア王家の墓と呼ばれる所。
 クレオパトラの娘の墓なんて説もあるらしいが、実は何も分かっていない遺跡。インドやパキスタンの古いストゥーパにそっくりだ。
海からの風が吹きつけて寒い所だが、ここにもカップルが何組も。
 確かにここからの眺めは良く、緑の畑や果樹園が地中海に向かって広がる景色はヨーロッパのよう。

アルジェ郊外の観光の目玉は地中海に面したローマ遺跡、ティパサ。
しかしここはジェミラやティムガッドに比べると保存状態が悪く、遺跡ではなく「考古学公園」だ。
 小学校の遠足をはじめ、見学者は多い。
 
 
アルベール・カミュが絶賛した所だそうだが、ジェミラを見た後じゃねえ。見所なし。

ティパサから岬を一つ回った所にはもう一つのローマ時代からの町、シェルシェルがある。紀元1世紀から栄えた古い港町だが、遺跡は現代の町の下に埋もれてしまって、ここには出土品の博物館だけがある。
 小さな博物館だが、中にはクレオパトラの彫像などもあって質は高い。シェルシェルはクレオパトラとマーク・アンソニーの間に生まれた娘の嫁入り先だったのだそうだ。
 
ここのモザイクは本も出ている。(写真はMosaiques Romano Africaines - Culture et nature a Cherchelから)
  
 かわいい中庭は天気が良かったらさぞ気持ちいいだろう。
ここは収蔵品が増えて近くにもう一つ博物館が作られているが、そちらには寄らせてもらえず残念。

夕方になり、そのままアルジェに帰還。
天気も悪く、なんとなく不完全燃焼の一日。


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ブータン@国立科学博物館

2008-02-01 03:42:07 | ブータン

国立科学博物館でブータンの特別展をやっているというので外出ついでに上野へ。

  
東京に住んでいるが、この博物館に来たのは初めて。小学校の社会科見学でもここには来た覚えがない。
1930年に完成したという旧館(日本館)はクラシックで、階段を上がると恐竜の骨格標本とステンドグラスが出迎えてくれる。
 

ブータン特別展の部屋に入るとまずは前国王、現国王の大きな顔写真。

まわりにはブータンの民族衣装や民具、あとはパネル展示が多くて、デパートの展示会か学園祭の発表みたい。
 
植物や植生の詳しい説明はさすがに科学博物館らしくて、ノビレ(ダイオウ)の原寸大模型が面白い。これの本物をいつか見てみたいものだ。

小さな会場だが平日の昼間にもかかわらずそこそこ見に来る人がいて、私設ブータン友の会としてはうれしい限り。この小さな国の魅力をもっと知ってほしい。

ブータン展を一回りしたあとはせっかく来たことだから、と日本館の裏の新館、地球館もちょっと覗いてみる。
  
おしゃれなシダのパネルや、おいしそうなエビ・カニの展示も面白いけど、やっぱりこれでしょう、
 恐竜の骨格。
 子供じゃなくてもわくわくする。

こんなところのデートに誘われたら惚れちゃうかも、と思うおばさんであった。


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