母がいなくなって2年目のお正月。
昨年はお節を取り寄せ、なんとか我が家の雑煮の再現を目論んだが、今年は運転手(弟)の確保ができたので、初めて温泉で年越しをすることにした。
と言っても父親が年を取って遠出は難しいので、行先は実家のある千葉県内。
車で2時間ほどの距離の養老渓谷。
養老渓谷というからにはこの滝が「養老の滝」と言うのかと思ったら、この滝は「粟又の滝」だそうで。
水量が少なくて迫力がないのはどうもいつものことらしい。
その脇に見える建物が年越しのお世話になる宿
「滝見苑」
ちょっと早めに到着したが、何の問題もなくチェックイン。
通された12.5畳の部屋は広々、窓際には掘りごたつも用意され、窓下には小さな石庭がある。
床の間にはかわいい鏡餅も飾られていて、豪華さはないが静かで居心地がいい。
ただこのお部屋、旅館の一番奥にあり、宿の建物は崖に建てられ、増築を繰り返したためだろう、エレベーターを使い、200mはありそうな廊下を歩かないとたどりつかない。
お風呂に行くにも食事処に行くにも歩くので足の弱った父親からは文句が出たが、普段の運動不足解消にはこれぐらい歩くのがちょうど良かろう。
ということで早速お風呂へ。
「お滝見の湯」という大浴場、「化石風呂」という文字も見えるが、これは宿の改築工事中に一億五千万年前の化石が発見され、その下から温泉が出たからだそうな。
まずは奥のお風呂に入ってみると
内湯は10人は入れる大きさ、カランとシャワーも十分にあって、清潔で気持ちがいい。
お湯は無色透明でにおいもなく、炭酸水素ナトリウムとメタケイ酸を含むと言うがph8前後なので真湯とあまり変わらない。17℃の鉱泉を加温しており、内湯が42℃ほどの熱めになっているのは冬だからだろうか。
この内湯の外には露天が2つあり
どちらもかなりぬるめ。長湯ができるし周りの山が良く見えて気持ちいいが、内湯では気にならない塩素がかなり強く匂うのは非常に残念。
ついでに夕食時の夜8時に男女が入れ替わる手前のお風呂。
こちらの方が浴室全体がやや大きめ。
露天エリアも広く取られ、やはり湯船が2つある。特に半円形のお風呂は屋根もなく展望がいいが、やっぱり塩素の匂いが・・・。
と文句も言いつつゆっくり湯浴みをさせていただいて、6時から食事処でお夕食。
大晦日の特別メニューは
子持ち昆布やからすみ、サーモンなどの前菜、お造りと鍋がテーブルに並べられている。
お刺身は新鮮、「千葉県産なるかポーク」とやらがとてもおいしい。
合鴨つくねの煮物椀はお吸い物のように汁が多いが、出汁が良く出ていい味付け。
養老牛の一口ステーキはちょっと焼きすぎだが、柚子釜に入れられたフグの白子がさすがのおいしさ。
でもこの日一番よかったのは茶わん蒸し。
見た目はあまりよろしくないし、上に乗ったトリュフは飾り以外の何物でもないが、フォワグラが入って濃厚でうまい。
食事は大晦日なのでおそば、デザートまで全員完食してお腹はパンパン。
夜はくだらないと笑いつつテレビのクイズ番組など見て、年明けの朝食は
きれいに盛り付けられたお節にお煮しめ、お雑煮に鮪の山掛け。
お節は出来合いのものも多いがこれぐらいの量でちょうどいい。お雑煮の味付けも上品。
昼間は小雪が舞う中をドライブに出かけ、宿に戻ったのがちょうど4時。
この時間に車で5分の日帰り入浴施設「ごりやくの湯」へ宿のバスが出るので乗せてもらう。
宿は満室ながらバスに乗ったのは自分一人。
玄関に付くとすぐにタオルの入った手提げを渡され
渡り廊下を歩いた先に浴室がある。
宿からのお客はいなかったが、中は立ち寄りのお客さんでいっぱい。
というわけで写真はHPから拝借。
写真では大きく見えるが内湯は5,6人でいっぱいになるほど小さい。
その周りの洗い場は浴槽とはガラスで仕切られているのでとても使いやすい。
それよりここの売りは露天風呂のようで、40℃ほどに調整されたお湯は宿と変わらないが岩が具合よく配置され、周りの景色はうっすらと雪をかぶって気持ちいい。
ホカホカになって1時間後に迎えに来てくれたバスに乗って宿へ帰還。
そして周りも皆さん連泊の2日目の夕食は
小さなアワビの乗ったアボカド豆腐と、中にたくさん黒豆の隠れているごま豆腐がおもしろく
茶巾の中にも蕪の入った蕪のすり流しの味がいい。
海老のクリーム焼きが熱くなかったのは残念だけれど、テーブルの上で炊くカニ釜飯は味付けが良くて、でももうおなか一杯。
と言いつつデザートは食べる。
そして酒の入った家族が8時前には寝てしまった翌朝
きれいなだし巻き卵や飛龍頭がおいしい朝食をしっかりいただいて10時にチェックアウト。
この宿は近場でリーズナブルなところを、と他の宿の正月料金があまりにも高いので選んだが、正月で一人一泊2万円でこの内容なら大満足。特に食事が予想以上においしかったし、宿の方たちも感じが良くてとてもよかった。
来年も年越しは温泉にできるかな。
2007年から始めたこのブログも早や9年目に突入。
我ながらよく続いていると思うが、今年もあちこちほっつき歩きますので、またよろしくお付き合いください。
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昨年はお節を取り寄せ、なんとか我が家の雑煮の再現を目論んだが、今年は運転手(弟)の確保ができたので、初めて温泉で年越しをすることにした。
と言っても父親が年を取って遠出は難しいので、行先は実家のある千葉県内。
車で2時間ほどの距離の養老渓谷。
養老渓谷というからにはこの滝が「養老の滝」と言うのかと思ったら、この滝は「粟又の滝」だそうで。
水量が少なくて迫力がないのはどうもいつものことらしい。
その脇に見える建物が年越しのお世話になる宿
「滝見苑」
ちょっと早めに到着したが、何の問題もなくチェックイン。
通された12.5畳の部屋は広々、窓際には掘りごたつも用意され、窓下には小さな石庭がある。
床の間にはかわいい鏡餅も飾られていて、豪華さはないが静かで居心地がいい。
ただこのお部屋、旅館の一番奥にあり、宿の建物は崖に建てられ、増築を繰り返したためだろう、エレベーターを使い、200mはありそうな廊下を歩かないとたどりつかない。
お風呂に行くにも食事処に行くにも歩くので足の弱った父親からは文句が出たが、普段の運動不足解消にはこれぐらい歩くのがちょうど良かろう。
ということで早速お風呂へ。
「お滝見の湯」という大浴場、「化石風呂」という文字も見えるが、これは宿の改築工事中に一億五千万年前の化石が発見され、その下から温泉が出たからだそうな。
まずは奥のお風呂に入ってみると
内湯は10人は入れる大きさ、カランとシャワーも十分にあって、清潔で気持ちがいい。
お湯は無色透明でにおいもなく、炭酸水素ナトリウムとメタケイ酸を含むと言うがph8前後なので真湯とあまり変わらない。17℃の鉱泉を加温しており、内湯が42℃ほどの熱めになっているのは冬だからだろうか。
この内湯の外には露天が2つあり
どちらもかなりぬるめ。長湯ができるし周りの山が良く見えて気持ちいいが、内湯では気にならない塩素がかなり強く匂うのは非常に残念。
ついでに夕食時の夜8時に男女が入れ替わる手前のお風呂。
こちらの方が浴室全体がやや大きめ。
露天エリアも広く取られ、やはり湯船が2つある。特に半円形のお風呂は屋根もなく展望がいいが、やっぱり塩素の匂いが・・・。
と文句も言いつつゆっくり湯浴みをさせていただいて、6時から食事処でお夕食。
大晦日の特別メニューは
子持ち昆布やからすみ、サーモンなどの前菜、お造りと鍋がテーブルに並べられている。
お刺身は新鮮、「千葉県産なるかポーク」とやらがとてもおいしい。
合鴨つくねの煮物椀はお吸い物のように汁が多いが、出汁が良く出ていい味付け。
養老牛の一口ステーキはちょっと焼きすぎだが、柚子釜に入れられたフグの白子がさすがのおいしさ。
でもこの日一番よかったのは茶わん蒸し。
見た目はあまりよろしくないし、上に乗ったトリュフは飾り以外の何物でもないが、フォワグラが入って濃厚でうまい。
食事は大晦日なのでおそば、デザートまで全員完食してお腹はパンパン。
夜はくだらないと笑いつつテレビのクイズ番組など見て、年明けの朝食は
きれいに盛り付けられたお節にお煮しめ、お雑煮に鮪の山掛け。
お節は出来合いのものも多いがこれぐらいの量でちょうどいい。お雑煮の味付けも上品。
昼間は小雪が舞う中をドライブに出かけ、宿に戻ったのがちょうど4時。
この時間に車で5分の日帰り入浴施設「ごりやくの湯」へ宿のバスが出るので乗せてもらう。
宿は満室ながらバスに乗ったのは自分一人。
玄関に付くとすぐにタオルの入った手提げを渡され
渡り廊下を歩いた先に浴室がある。
宿からのお客はいなかったが、中は立ち寄りのお客さんでいっぱい。
というわけで写真はHPから拝借。
写真では大きく見えるが内湯は5,6人でいっぱいになるほど小さい。
その周りの洗い場は浴槽とはガラスで仕切られているのでとても使いやすい。
それよりここの売りは露天風呂のようで、40℃ほどに調整されたお湯は宿と変わらないが岩が具合よく配置され、周りの景色はうっすらと雪をかぶって気持ちいい。
ホカホカになって1時間後に迎えに来てくれたバスに乗って宿へ帰還。
そして周りも皆さん連泊の2日目の夕食は
小さなアワビの乗ったアボカド豆腐と、中にたくさん黒豆の隠れているごま豆腐がおもしろく
茶巾の中にも蕪の入った蕪のすり流しの味がいい。
海老のクリーム焼きが熱くなかったのは残念だけれど、テーブルの上で炊くカニ釜飯は味付けが良くて、でももうおなか一杯。
と言いつつデザートは食べる。
そして酒の入った家族が8時前には寝てしまった翌朝
きれいなだし巻き卵や飛龍頭がおいしい朝食をしっかりいただいて10時にチェックアウト。
この宿は近場でリーズナブルなところを、と他の宿の正月料金があまりにも高いので選んだが、正月で一人一泊2万円でこの内容なら大満足。特に食事が予想以上においしかったし、宿の方たちも感じが良くてとてもよかった。
来年も年越しは温泉にできるかな。
2007年から始めたこのブログも早や9年目に突入。
我ながらよく続いていると思うが、今年もあちこちほっつき歩きますので、またよろしくお付き合いください。
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