10年以上前に亡くなった小説家を父に持つ吉野百花と紙会社藤咲産業の記念館館長藤崎一成の繰り広げる、紙をめぐる以下の3つの物語。なおここで言う紙とは和紙のことである。
〇第一話 本美濃紙
百花は友人の荒船莉子と一緒に美濃紙の一日紙漉き体験に参加する。
〇第二話 garden diary
百花は、shizukuというアクセサリーブランドを展開している渕山雫の新シリーズgarden diaryのパッケージを考えることになった。この話では、面倒臭いキャラが登場する。一成の従兄で社長の息子。本社営業課長の浩介だ。彼は一成とソリが合わず、記念館不要論を唱えていた。
〇第三話 物語ペーパー
日本橋で「文字箱」という本の店をやるという一成の先輩・綿貫のために、百花は和紙を使った新しい商品を考える。
特に大きな事件が起きる訳ではないが、和紙の可能性を切り開く百花を応援したくなってくる。また、和紙に関する様々な知識も得ることができ、この方面に興味がある人にはおススメ。
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