一部の人には圧倒的に人気が高い(と思う)女騎士。本書は、この本は6つの短編を収めたアンソロジーである。
全部が、全体のタイトルから連想できるようなダークなものかと思いきや、収められている作品の中にはかなりギャグっぽいものまである。
ところで女騎士といえば「くっころ」と「アへ顔ダブルピース」らしい。(女騎士ならできるもん:p60)ちなみに、みんな知っているだろうが、「くっころ」とは敵に捕まった女騎士の定番の科白で「くっ、殺せ」のことである。また「アへ顔ダブルピース」とは、凌辱された女騎士がやるものらしい。「くっころ」の方は知っていたが、まさか女騎士が「アへ顔ダブルピース」をやるとは。
なおこの話は、家に仕える女騎士を、その家の公子(ショタです)が、見つけた本にある、あんなことやこんなことをさせるというもの。思わず笑ってしまい、全体のタイトルから連想するようなダークなものではない。ちなみに、本の持ち主はその家のお父さんというオチ。どうもお父さん愛憎のエロ本を子供が見つけたということのようだ(もちろん女騎士もの)。
凛々しい女騎士ものの好きな人にお勧めかな。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。