なろうで大活躍中のFUNAさん原作による本作。FUNAさんといえばアニメ化もされた「私、能力は平均値でって言ったよね!」の他に本作と、「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」を現在進行形で連載している。なお、いずれもコミカライズされている。絵を描いている九重ヒビキさんは今回初めて読んだが、なかなか私好みの絵柄だ。
さて、この物語を一言で言うと異世界ものである。主人公は長瀬香という22歳のOL。地球の管理を担当する神様?のミスで死んでしまったが、異世界で15歳の女の子として蘇ることとなった。地球担当神様?は、異世界管理は権限が違うので、そちらの管理者によく頼んでおくとの話。異世界担当の女神様?は、実は地球担当の神様?をものすごく尊敬しており、色々と香にサービスをしてくれる。神様の後に「?」を付けたのは、彼らは、神様の様な存在だが、神様ではなく、古くから存在する高次生命体であるという設定だからだ。
香は異世界で結婚して、増殖してはびこりまくるつもりらしい。異世界ものといえばチート能力だが、香がなんやかんやと女神様?を言いくるめて、色々貰う場面はなんとも面白い。香がもらった能力は、自分が考えた通りの容器に入って、自分が考えた薬効のある薬をつくるというもの。でも前半の方が主なので、一応薬が入っていれば、何でもOKというとんでもない能力である。
今現在、なろうで小説は連載されているので、まだまだ香の活躍は続く。Web版を読んだので大体の内容は知っているのだが、コミカライズ版もまた別の趣があっていいと思う。
☆☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。