文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

異世界のトイレで大をする。1

2020-11-30 08:13:00 | 書評:その他

 

 

 最近ヘンな異世界ものばかり読んでいるような気もしないでもないが、これはその中でも特にヘンな本。なにしろ、主人公の今泉陽太郎は、異世界に行ってまで、快適なトイレに拘る人。しかし、異世界トイレの話だけで何冊も描いているんだからどれだけトイレに関するウンチクがあるんだと思ってしまう。

 もちろん異世界のこと。現代日本のように、シャワー洗浄付きのトイレなんて望むべくもないが、日本からの転移者としてはとにかく紙で拭きたい。スライム(さすが異世界)とか砂漠の砂とか葉っぱとかいろいろ試してみたが、やっぱり紙で拭きたい。

 彼といっしょに冒険をしているのが、ギギーとヌラエルという二人の美少女。ヌラエルは人間の魔導士のようだが、ギギーはしっぽがついているし、グリフォンに乗ったりしているので魔族という設定かも知れない。

 一番笑ったのが、ヌラエルが死んだときのこと。ランゴスの大樹の葉には、人を生き返らすことが出来る力があると、ギギーと二人で採りに行く。葉っぱが2枚取れたと一安心した時、ギギーが崖から落ちてしまう。二人ともランゴスの大樹の葉のおかげで、生き返ることができるのだが、どうも陽太郎は、2枚の葉のうちどちらかで拭いたらしい(どこを?)。その証拠に陽太郎の尻毛がボーボーになっていた。

 ところどころに挿入されているトイレコラム「トイレの時間を大切にしない人はクソだ」も面白い。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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