この本は、ママ大好きなうさちゃんのお話です。うさちゃんの性別は分かりませんが、うさちゃんは茶色兎、ママは白兎なので、きっとパパ似なんでしょう。
寝る時間なのに、うさちゃんのお目目はぱっちりなのです。ねんとかうさちゃんをねかせようと、ママは奮闘しますが、どうやってもうさちゃんは眠くなりません。あらあら、とうとうママの方が先に寝落ちしてしまいました。それから見せるうさちゃんの優しさにはほっこりとした気持ちになります。うさちゃんは本当にママが大好きなようです。
面白かったのは、うさちゃんがもっと遊びたいと、バナナを電話に見立ててもしもしとやっている場面。ママもそれに乗っていますが、応答が、「はーい おやすみー」とうさちゃんを寝せる気満々です。それに騙されるようなうさちゃんではありません(笑)この後もママはうさちゃんを寝かしつけようといろいろ奮闘します。
本書の適齢期は1,2,3歳のようです。「うさぎちゃんのねるまええほん」と銘打たれていますので、子供さんが寝る前に、ママが読んであげるといいでしょう。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。