文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

うっとうしいカープの御用新聞2

2016-11-06 10:11:46 | オピニオン

 広島の街では、昨日カープのリーグ優勝に伴うパレードがあったようだ。その関係で、本日の中国新聞は、カープ特集号と言っても過言ではない。

 まず一面に写真といっしょに大きくパレードの様子が。社会面を開くと、ここもほとんどカープの記事で埋め尽くされている。真ん中あたりには、特集として見開き2ページでカープの記事があり、当然スポーツ欄にも掲載されている。その他にも、ちょこちょことカープの記事。投稿欄にもカープ関係のものを入れるという執拗さだ。

 正直、今日の新聞は読むところがほとんどない。こんな記事が読みたかったら、スポーツ新聞を買っている。一般紙であるという自覚はないのだろうか。

 野球のことを掲載するより、もっと知的なことを掲載すべきだろう。これからの日本には「筋肉より頭脳」なのだから。

 私が新聞を読むのは色々なことを勉強するためだ。しかし、こんな記事ばかりでは、何の勉強にもならない。

〇関連過去記事
うっとうしいカープの御用新聞

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書評:納豆の茶漬け

2016-11-06 09:26:48 | 書評:その他
納豆の茶漬け
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

・北大路魯山人


 美食家として知られた魯山人によって語られる、納豆茶漬けの作り方に関する薀蓄。さすがに魯山人先生、納豆の練り方にまで拘りがあるようだ。

<このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それになにも加えないで、そのまま、二本の箸でよくねりまぜる。・・・(中略)・・・。
 要するにほんの少しずつ醤油をかけては、ねることを繰り返し、糸のすがたがなくなってどろどろになった納豆に、辛子を入れてよく攪拌する。・・・(中略)・・・茶漬けであってもなくても、納豆はこうして食べるべきものである。>


  しかし、練り方なんて、その気になればいくらでも考えられる。あらゆるものを試した上でないと、「こうして食べるべきものである」なんてことは言えないと思うのだが。言うのは勝手だが、そこまで手間暇をかけたうえでの発言か、少し問い詰めて見たいような気もする。たかが、納豆。納豆くらい、自由に食べさせて欲しいものだ。

 ちなみに、私は練らない派だ。そのまま食べたり、味噌汁に入れて、納豆汁にしたり。

 更に、先生、飯の量まで、拘りがある。

<茶碗に飯を少量盛った上へ、適当にのせる・・・(中略)・・・飯の中に入れる納豆の量は、飯の四分の一程度がもっとも美味しい。納豆は少なきに過ぎては味がわるく、多きに過ぎては口の中でうるさくて食べにくい。>

 いいじゃないか。腹が減っていたら、飯を多くしても、納豆を沢山かけてもと思ってしまう私。やっぱり自分は、美食家にはなれないようだ。

☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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あきれた中国新聞社説

2016-11-05 12:27:49 | オピニオン

 今日の中国新聞社説で、またしても呆れた主張が掲載されていた。パリ協定が発効したことに対して、日本は出遅れ挽回せよという記事だ。もちろん、パリ協定の批准に出遅れたことは、我が国の外交政策上もデメリットが大きく、早期に批准しないと、諸外国からの風当たりは強くなるのは間違いないだろう。

 しかし、記事の内容はおそまつだ。2030年に、13年より温室効果ガスを26%減らすという政府目標に関して、石炭火力40基以上の新増設計画があることや30年の原子力割合が20~22%となっていることに異論を唱えている。そして太陽光などの再生可能エネルギーが22~24%になっているのがいかにも少ないという書きぶりは、反原子力マスコミには、お決まりといっていいものだろう。

 しかし、現在の電力需要を再生可能エネルギーで賄うことは不可能だ。広い範囲で荒天が続くような場合には、太陽光も風力も発電できなくなる。それを補うだけの火力発電設備は不可欠だが、普段は動かないような設備を誰が持つのか?
 
 そして、一番の問題は、再生可能エネルギーのコストの高さだ。現在FIT制度という悪法で、とんでもなく高い電気を買わされている現状をなぜもっと報道しないのか。再生可能エネルギーを増やすのも結構だが、電気代の高くなった分や、再生可能エネルギーが発電できなくなったときのための火力発電所の費用を中国新聞が出すというのならわかるが、とてもそのような覚悟はないだろう。

〇関連過去記事
「太陽光」に過度の期待を寄せてはいけない


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書評:弾アモウ(1)

2016-11-05 09:33:04 | 書評:その他
弾アモウ 1巻
クリエーター情報なし
クリーク・アンド・リバー社

・山本高嗣

 美しくて強いヒロインの出てくる作品は、それだけでわくわくしてくるが、この作品もその一つだ。 主人公は、天羽弾という美貌でスタイル抜群の女刑事。タイトルの「アモウ」とは英語の”AMMO”のことで、これは「弾薬」を表す”AMMUNITION”の略語とのことだ。この物騒な名前通りこのヒロイン、なにかあるとすぐに銃をぶっ放すという、かなりの武闘派である。

 同僚による彼女評をいくつか紹介してみると、
<寝顔は天使、起きると悪魔>
<箸が転んでも射つ女ダーティハリー>

となかなかのものである。この評判だけでも、彼女の人となりがわかりそうだ(笑)。

 この巻で彼女が戦うのは、連続婦女射殺魔とマフィアの殺し屋姉弟。体に鉛弾を打ち込まれようと、敵に拉致され凌辱されようと、その闘志は衰えない。その分の借りは、きっちりと利子をつけて返すのである。けた外れの女刑事が繰り広げるハードなアクションは、理屈抜きで面白い。

(独り言)
 天羽弾のファッション感覚はちょっとヘンかな(笑)。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。
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うっとうしいカープの御用新聞

2016-11-04 09:11:00 | オピニオン
 あのうるさい日本シリーズが終わったというのに、家に配達されてくる中国新聞は相変わらずカープの話題が多く、うっとうしいことこのうえない。

 ずっと投稿欄には、カープ称賛の投稿が載り続けているし、きょうなどおまけにサンフレッチェに関する投稿まで掲載されている。元々広島人でもなく、運動全般にまったく興味のない私としてはどうでもよいことばかりだ。

 スポーツ欄(ページをめくるときに目に入ってしまう)や社会欄も連日カープの記事だらけ。今日はスポーツ欄に珍しくカープの記事がないと思ったら、ページの真ん中あたりに、見開きで優勝パレードの広告がどーんと。

 正直、ほとんど読むような内容はないし、購読料がもったいないと思い始めてきた。実態は広島中心のローカル紙だが、一応中国地方のブロック紙ということになっているはずだ。広島を一歩離れたら、こんな記事読みたい人間がどれだけいるのだろう。
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寝違いからひどい肩こりに

2016-11-03 17:54:45 | その他

 最近、やたらとこのブログの更新が多くなっている。以前読んだ「フリーライターとして稼いでいく方法、教えます」という本に、何があっても1日5000字を書く人のことが書かれていた。さすがに5000字となるとなかなかむつかしいので、少し妥協して、ブログや書評、投稿などを合わせて、2000~3000字以上を書いていくことにした。しかしこれでも、ついくじけそうになる(笑)。

 おまけに、この間寝違いをして、首の左側から肩にかけて痛くてよく動かなくなった。寝違い自体はすぐ直ったのだが、こんどは左肩にずっとひどい肩こりが続いている。朝起きたときはなんともないのだが、だんだん左の肩甲骨の裏側辺りがどーんと重くなってくる。PCなどを操作していると、肩こりで頭がぼうっとなってくるという重症ぶり。

 嫁が低周波治療器を買っていたので、それを肩に貼って、この記事を書いている。温熱治療の機能もついているので、使っている間はなかなか好調だ。でもなかなか治らないなあ・・・。
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書評:・アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術

2016-11-03 08:03:17 | 書評:その他
アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術
クリエーター情報なし
集英社

・安藤俊介/デューク更家

 著者の一人である安藤さんは、8年前に私の拙いブログに目を止めてくださり、ご著書の「アンガー・マネジメント」を贈っていただいたことがある。今回は直接頂いた訳ではないが、安藤さんの本を頂いたということで、なにか不思議なご縁を感じる。もう一人の著者、デューク更家さんは、テレビなどでもおなじみだと思うが、ウォーキングの指導で有名な方である。

 本書は、この2人のコラボにより、怒りをコントロールして、むやみに怒らなくなるような体質を作るための方法を述べたものだ。

 心と体は密接に繋がっている。だからカッとなったとしても、そこをうまく体を使ってコントロールすれば、自分自身を破滅に導きかねないような「怒り」を生まなくて済むのだ。本書によれば、怒りのピークは6秒間。この間をうまくやり過ごせば、そのピークは過ぎていくのだそうである。

 それでは、その6秒間に何をすればいいのか。本書には「その場セラピー」として8つの方法が述べられている。もし何らかの原因でカッとなることがあれば試してみれば良いだろう。

 しかしそれだけではその場しのぎにしかならない。世の中には、ちょっとしたことで怒りまくる人もいれば、少々のことでは、鷹揚に構えているという心の広い人もいる。やはり体質自体も怒り難い体質に変えなければならない。そのためのトレーニング法が、デューク更家さん指導による8種類の「怒らない体操」である。

 この他、自分の怒り方の癖を知るための「怒り方診断」や今人気のマインドフルネスについても触れられている。どれをとっても気軽にできることばかりなので、やってみて損はないだろう。自分の怒りをコントロールしたいと思っている人には、一読をお勧めしたい。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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ストップ・ザ・オリンピック

2016-11-02 13:48:48 | オピニオン

 2020年開催予定のオリンピック開催費用を検証するとの調査チームが、1日に最終的な見直し案を小池都知事に示したという。なんとも期待外れの内容で、ほぼ想像通りである。どれをとっても数百億円で3箇所合計すると1千億円を遥かに超える内容だ。検討した人間は、完全に金銭感覚がマヒしているのではないか。どうして1千億円以上の金をドブに捨てたいのか。

 ボート、カヌーなんて、このブログで何度も主張しているように、あれだけの金をかけてまでやる価値はない。うだうだ言うのなら、切り捨てればよい。

 バレーや水泳にしても、これまで日本で何度も国際大会が開かれているのではないのか。どうして新たにつくるという発想になるのか。私自身は全く興味がないので、その辺りの高校のプールや体育館を借りてやれば十分だと思っている。

 どうして、文化に関することを軽視して、スポーツばかりそれほど優遇するのか。いくらでも金があればそれでも良いだろう。しかし今の日本にそれだけの余裕はない。日本の将来のために、何に金をつぎ込むべきか。今賢明な判断が求められている。

(余談)
 なぜ、記録計の誤差のようなタイムを競うのか理解できない。泳ぐのが速いのがいいのなら、マグロにでも金メダルをやればよいし、走るのが早いのがいいのなら、チーターか競馬馬にでもやればいいと思うのだが。また、強いのがいいなら、熊かライオンでも相手にすることだ。

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金融政策は限界

2016-11-02 10:30:20 | オピニオン
 日銀は、達成時期を「2017年度中」から「18年度ごろ」に先送りしたものの、相変わらず物価2%にこだわっている。しかし、現在のようなマイナス金利下で、物価が2%も上がればどうなるのか。日本の経済はむちゃくちゃになるだろう。特に年金生活者のような弱者には死活問題になりかねない。

 なぜ、日銀は伝統的な経済学にこだわるのだろうか。既に金融政策がうまくいかないことは、これまで散々実証されてきたことにも拘わらずだ。物価を2%上げたいなら、金利は2%以下に下げる必要はなかった。しばらくは景気が停滞しただろうが、じっと我慢して経済の復元力に期待すべきだったのだ。それを超低金利政策というまるで麻薬のような政策を導入したものだから、いつまでたってもそこから抜け出せずにいる。

 このブログでも何度も書いたが、経済学者やエコノミストというのは、自分が信仰する経済モデルに異常にこだわるきらいがある。経済構造自体がどんどん変化しているというのに、しょせんはモデルにしかすぎないものに、いつまでこだわっているのか。だから日本では、いつまでたってもノーベル経済学賞受賞者が出ないのである。もっともモデルへの信仰は、なにも日本に限ったことではないのだが。

 経済を活性させたいのなら、現在の社会構造に応じた新しいモデルを構築する必要がある。それは必ずしも永久不変的なものでなくても構わない。今現在の危機的状況を脱するための一度だけのモデルで構わないのだ。そしてそれは世界大不況時にケインズがやったことでもある。

 ともあれ、既存の経済学など、今の日本には殆ど役に立たないことは、これまで散々実証されてきたことだろう。そんなものはスッパリ捨てて、新たな視点からの政策が求められているのだ。

 
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書評:とろける鉄工所(1)

2016-11-01 19:39:40 | 書評:その他
とろける鉄工所(1) (イブニングコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・野村宗弘

 広島出身の作者が、広島弁で描いた「溶接工あるある」。講談社の漫画雑誌「イブニング」に連載されていたもので、実際に作者が溶接工をやっていた時の体験がもとになっているらしい。

 舞台は、広島のどこかにある鉄工所「のろ鉄工」。ここで働く溶接工たちの悲喜こもごもが、ユーモラスなタッチで描かれる。

 主人公は、一応北さんという新婚の溶接工だが、小島さんという工場の責任者や、北さんの後輩の吉っちゃんなども作品の中で大きな役割を占めている。

 溶接工というのは大変な仕事なようだ。スパッタ(溶けた鉄の玉)が服の中に飛び込んできて、体はいつも焼けどだらけ。溶接の光で、顔面は日焼けでボロボロ。目もやられるため、激痛で涙ボロボロ状態も珍しくない。

 「のろ鉄工」の責任者の小島さんは、数年前に、サンダーという針金のブラシが高速回転する機械で、ちぎれて飛んだ針金が突き刺ささり左目を失明。ご隠居と呼ばれる社員は、若いころ機械でスッパリやったそうで、右手の指がない。おまけに、「山ちゃんの幽霊」まで出るらしい。

 こんな過酷な労働環境に輪をかけているのが、「のろ鉄工」の社長だ。安全第二でイケイケの工場だから、労災隠しなど当たり前。しかし、その一方で、社員のことを思って、色々物入りだろうと仕事を取ってくる。しかし、その仕事というのが、無茶な納期だったりで、ますます社員を過酷な状況に追い込むという空回りぶり。

 しかし小島さんの娘であるさと子ちゃんはとってもいい娘だ。父親の弁当を作ったり、入院している祖母のめんどうを見たり。地元の国立大への進学を希望しているが、これも父親のめんどうをみるため。親父の小島さんと血が繋がっているとはとても思えないような美少女である。

 こういった面々が繰り広げる溶接工ドラマは、笑いとペーソスで溢れているが、これに一層の面白さを与えているのが、担当編集者のK添嬢が欄外に書いているコメントだ。作者に何でも自由にやりたい放題にマンガを描かせてくれる代わりに、自分も自由に欄外でやりたい放題している。このコメントが爆笑ものでつい吹き出しそうになる。

☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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