マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

車運車 ク5000の連結された列車

2010-06-21 00:33:00 | 貨車
こんばんわ。

今週末は「カシオペア」のカマ交代劇で世間が沸きそうな予感。でも、また1週間仕事ですので、私的には淡々と過ごそうと思っています。

さて、Fe4のメンバーであるシービーさんが『貨車 ク5000形はこれしか撮ってませんでした』というネタをアップされまして、私も過去に1枚だけはっきりとク5000を連結している列車を撮った記憶があったので、これを蒸し返してみようと思い、このネタをチョイスしてみました。



昭和57年11月6日 上越線 水上駅にて

過去ログ『長岡運転所のEF15』で掲載した写真の再掲です。
EF15142の次位から車運車2両がク5000で、積載車と空車の各1両が連結されています。おそらく、都内から新潟へ輸送されるものと思われます。




車運車の部分をちょっとだけアップにしてみました。数種類の普通車が積載されています。
ク5000というと、まず思い出すのは宇都宮貨物ターミナル。車載施設が東北本線から良く見える位置にあり、沢山のク5000が待機し、その周辺に新車が沢山居たのを見ました。まだEF57が現役で、良く宇都宮運転所に通っていた頃に見ていたと思います。それと、新座貨物ターミナルにも同様の施設があったように記憶しています。

ここでちょっとだけ大宮操車場でのお話。

ク5000は手ブレーキがセンター床下に装備されていて、添乗設備がありません。したがって突放禁止となります。もちろん、この時点でハンプ通過禁止となるものですが、実はそうでも無いんですね。
車載しているク5000については、積荷の転動の危険もありますので、まず突放やハンプ通過は有り得ないと思われます。しかし、工場入場などの回送においては、一般の駅別または方向別列車に連結されてきますので、大宮操車場ではハンプを通過せざる得ないのです。

このような場合、他に工場入場の貨車が連結されていれば、添乗ブレーキの可能な貨車と一緒に散転(坂から落とすこと)されます。ただし、これも無く、突放禁止車両が単独となってしまう場合には、DEがこの貨車を繋げたまま群線まで下りて来て、いわゆる動力車入換の要領で留置し、DEが帰って行きます。
その後、別の貨車が同線に散転された際、当て込みを行って、他の車両と一緒に定位置まで持っていくわけです。

まあ、年に何度もあるわけではないですが、私自身も何度かク5000のブレーキ扱いをしたことがあります。しゃがんでブレーキを回さなければ行けないですし、1両が長いので歩くのも結構めんどかったですね。

またうんちくが長くなってしまいましたね。貨車って意外と奥が深いんですよ。
モーターリゼーションで隆盛を極めた自動車輸送でしたが、結局はそれが国鉄自身の首を絞めることになってしまったとは、なんとも皮肉なことです。

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コメント (10)
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