マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

昭和60年 EF8150+ホキ2200+タム9600

2010-06-08 07:19:00 | 国鉄・JR機関車(交流・交直両用型)
おはようございます。

ヤバイヤバイ、時間がなくなってしまった。

今日は昭和の写真から、懐かしさあふれる貨物列車を。



昭和60年8月25日 栗橋~古河間にて EF8150+ホキ2200+タム9600

東北スジとしては懐かしい、ローズピンクのEF81が牽引する貨物列車の写真です。
ネガが退色してしまい、見苦しい写真ではありますがご勘弁を。

次位から連なるホキ2200は、小麦や飼料をバラ積で輸送する貨車で、59・2の貨物大合理化前は全国各地で見ることの出来た車両でした。当時の貨車ではクリーム色という塗装は殆どありませんでしたので、貨物列車に連結されていると、非常に良いアクセントになっていましたね。
この車両、走り装置が非常に滑らかで、ちょっとした傾斜や凸凹があっただけでも転動してしまうため、入換中も目の離せない貨車でした。しかも非常に静かなので、動いているのが分からなかったりします。そのため、コロ軸に「・」印があり、軸が回ると判るようになっており、さらに、馬車のように「シャリン・・・シャリン・・・」と鈴が鳴っているような音がします。これも不測の事態を考慮した安全対策のためですね。

最後尾に繋がっているのは、形状からしてLPガス輸送用のタム9600と思われます。オタキ25000と同様の巨大な全長があり、さらには断熱カバーで非常に大きい直径を持ちます。しかし、積荷がLPガスという特性上、-162~-138℃という非常に厳しい輸送を行わなければならないため、外観の割りにはタンク体の中身が小さく、その分荷重が軽くなることから、体形に似合わない「タム」を名乗ります。簡単に言えば、超巨大な魔法瓶を貨車に載せているようなもんですね。
この貨車も大宮操車場時代に何度か添乗経験がありますが、とにかくスケールのデッカイ貨車なのに、「何でタム?」という印象が強かったです。

そして牽引するEF8150。
田端区にしては中途半端な番代の号機でしたね。その後全然見ることがなかったので、とっくに廃車されてしまったと思っていたのですが、今般調べましたら、関門用の409号機に改造されていたんですね。この頃の彼は、まさか九州のブルトレを牽引するなんて夢にも思っていなかったことでしょう。

59・2を過ぎて専用貨物化されてしまったこのような形態の貨物列車。雑多な車両が混結され、長大な編成で走る貨物列車が見られなくなり、魅力が大激減した始まりの頃でしたね。それでも、今こうしてみる非常に貴重であり、懐かしいシーンとなってしまいました。

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今日は雨予報・・・
コメント (10)
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