立秋とはいえ、まだまだ厳しい暑さが続く。
が・・・、さすがに、立秋。
今朝は、ひんやり涼しく、嬉しくなった。
窓を閉めなくてはいけないぐらい。
この季節、いつも思い出す。
20歳の時の夏休みに、イギリスに滞在した。
朝、ひんやりした空気のなか、毎日、ホームステイ家の近くのバス停から研修先に向かった。
まだ気温が上がらない朝、肌に気持ちよさを感じながら、家からバス停まで歩く。
朝の薄い太陽の光が、バス停に注し込み、その傾斜した、やわらかい光の先には、人々の顔があった。
いつも同じ時間、同じ顔ぶれが、バス停留所に集まっていた。
ホームステイ家の朝ごはんは、薄切りトーストと、インスタントコーヒー。
ホストファミリーのママが、毎日、サンドイッチのお弁当を作って持たせてくれた。
もうひとり、ステイしている学生がいた。
彼女は、ギリシャ人。
お父さんは、バンク・マンだと言っていた。
ギリシャ人といっても、今ならEUでお騒がせのギリシャだが、当時は、わたしのギリシャのイメージは漠然としていた。
彼女は、色の浅黒い、縮れ毛の黒髪、太目の女の子。
その友だちは、いかにもギリシャ人という、きりっとした顔立ち(わたしの勝手にイメージするところの)だったが、背が低かった。
彼らの友達たちは、ありえないぐらいの美男美女だった。
背は高く、スタイルは申し分なく、
第一、顔が・・・顔が、その場所で同じ空気を吸っているとは思えないぐらい、絵に描いたように美しかった。
といっても、わたしの人生経験や見識、知識は、あくまでも浅く、リアルな引き出しは皆無だったので、
漫画やテレビ、雑誌で、ちらりと見たことがある程度だったので、どう美しいのかも、まともに表現できない。
彼らは、わたしの存在など、まるで、ないかのように、(勝手に卑屈になって、自分でそう思っていただけ?)
伸びやかに、明るく、楽しげに、その存在だけで、十分、光り輝いていた。
わたしは、(若者にありがちな傾向そのままなのであるが)、見た目で人を判断していた。
彼らは、10代だが、タバコをぽいぽい路上に捨てていた。
わたしは、あんな今まで見たこともないような美しい男女、特に、若い女の子が、タバコを吸うということ、
しかも、スパスパ、スパスパ。
ヘビー・スモーカーばりに、吸っては、ぽい、吸っては、ぽい、に、映画かなにかを見るような思いで彼らを見ていた。
まあ、それはそれで、いいとしよう。
わたしの関わることになった、担当の先生は、20代前半のイギリス人・医大生だった。
背はすらりと高いが、イケメンではなかった。
が、インテリではあった。
よく、青臭い、討論にもならないようなデスカッションもどきをしたように記憶する。
こういうと、あたかも、わたしが、英語ぺらぺらの才媛と勘違いされそうだが、
実体は、まったくそんなことはなく(声を大にして言える)、
同じプログラムに参加していたメンバーの中には、
アグネス・チャン風ファッションの(時代の色、出てますね)中学生の女の子や、
石原裕次郎のようなファッションの色白でぽてっとした、ちっこい中学生の男の子なども参加していて、
わけのわからない、国籍不明、不思議な宇宙人団体だったかも知れない。
この話は、書くと長くなる。
いままで、あちこちで、手を変え品を変え、書いてきたわけではなく、じつのところ、詳しく書いたことはない。
ほんの1~2行程度で、補足説明的に、書き添えたことはあっても、中身に触れたことはなかった。
こういう、昔の出来事を振り返ったり、書き記そうとするのは、充分、年をとった、ということだ。
しかし、まだまだ、その段階に到達していないかも知れない。
じっくり、ゆっくりは、またの機会にすることにしよう。
(そう言いつつ、ほったらかしの可能性、大)
手持ち時間が、いっぱいになってきた。
ラジオ講座・フランス語BGMの時間が近づいてきた。
この、時間制限がある限り、優雅に昔話を書いているゆとりは、ないように思う。
というか、小説、一昨昨日に更新アップできなかったし、そっちのほうをやらないと・・・
ああ、わたしは、無謀なことに手を出してしまったものだ。(後悔、半分・・・)
今朝も時間切れ。
そろそろ気温も上がり始めたようだ。
さて、ウオーミングアップも無事、終了。
1日の、スタートだ。