枕草子 第二十四段 人にあなづらるるもの
人にあなづらるるもの。
築地のくずれ。
あまり心よしと、人に知られぬる人。
人に軽んじられるもの。
築地が崩れていること。
あまりにも人が良いと、世間に知られている人。
少納言さまは、人に軽んじられるものとして、たった二つだけあげています。厳しい目をお持ちの少納言さまにしては、たいへん控え目な気がします。
伝えられているものによっては、あと二つ三つ加えられているようですが、あまり具体的な事例を書き並べますと差し障りのある人が周囲に多過ぎたのかもしれませんね。
それにしても、人が良すぎるとまわりに知られている人が馬鹿にされるのは、千年前にはすでに常識だったのですね。
人にあなづらるるもの。
築地のくずれ。
あまり心よしと、人に知られぬる人。
人に軽んじられるもの。
築地が崩れていること。
あまりにも人が良いと、世間に知られている人。
少納言さまは、人に軽んじられるものとして、たった二つだけあげています。厳しい目をお持ちの少納言さまにしては、たいへん控え目な気がします。
伝えられているものによっては、あと二つ三つ加えられているようですが、あまり具体的な事例を書き並べますと差し障りのある人が周囲に多過ぎたのかもしれませんね。
それにしても、人が良すぎるとまわりに知られている人が馬鹿にされるのは、千年前にはすでに常識だったのですね。