枕草子 第二十三段 たゆまるるもの
たゆまるるもの。
精進の日の行ひ。
遠きいそぎ。
寺に久しく籠りたる。
つい気がゆるんでしまって怠りがちになるもの。
精進の日のお勤め。
当日までに長い期間があることの準備。
寺に長く籠っていること。
どれも、自然に気がゆるんでしまいます。
この章段は、大変わかりやすい内容です。
少納言さまも、案外私たちとあまり違わない神経の持ち主だったようで安心するのですが、分りにくい部分もあります。
最初の精進の日の行いの、「行い」をお勤め、すなわち勤行と説明されているものが多いのですが、少々納得性に乏しいようにも思われます。
精進の日の勤行が特に長いため「たゆまるる」状態になる、ということも考えられますが、この日は、なまぐさ物を遠ざけているため、乞食への施し物が乏しくなり、つい施しを怠ってしまう、という方が納得性があるように思います。当時、そのような風習があったようです。
たゆまるるもの。
精進の日の行ひ。
遠きいそぎ。
寺に久しく籠りたる。
つい気がゆるんでしまって怠りがちになるもの。
精進の日のお勤め。
当日までに長い期間があることの準備。
寺に長く籠っていること。
どれも、自然に気がゆるんでしまいます。
この章段は、大変わかりやすい内容です。
少納言さまも、案外私たちとあまり違わない神経の持ち主だったようで安心するのですが、分りにくい部分もあります。
最初の精進の日の行いの、「行い」をお勤め、すなわち勤行と説明されているものが多いのですが、少々納得性に乏しいようにも思われます。
精進の日の勤行が特に長いため「たゆまるる」状態になる、ということも考えられますが、この日は、なまぐさ物を遠ざけているため、乞食への施し物が乏しくなり、つい施しを怠ってしまう、という方が納得性があるように思います。当時、そのような風習があったようです。