枕草子 第十一段 市は辰の市
市は、
辰の市、
里の市、
つば市。大和にあまたあるなかに、泊瀬に詣づる人のかならずそこに泊まるは、「観音の縁のあるにや」と、心ことなり。
をふさの市、
飾磨の市、
飛鳥の市。
長谷寺(泊瀬)に詣でる人が必ず「つば市」に泊まるとあることから、当時、観音信仰が行き渡っていた様子が伺えます。
また、前後の程は分かりませんが、少納言さま自身も長谷観音に詣でられています。
市というのは、特定の日に物資の交易が行われた所を指すのでしょうが、宮中において、そのような場所のことが話題になっていたのですねぇ。
市は、
辰の市、
里の市、
つば市。大和にあまたあるなかに、泊瀬に詣づる人のかならずそこに泊まるは、「観音の縁のあるにや」と、心ことなり。
をふさの市、
飾磨の市、
飛鳥の市。
長谷寺(泊瀬)に詣でる人が必ず「つば市」に泊まるとあることから、当時、観音信仰が行き渡っていた様子が伺えます。
また、前後の程は分かりませんが、少納言さま自身も長谷観音に詣でられています。
市というのは、特定の日に物資の交易が行われた所を指すのでしょうが、宮中において、そのような場所のことが話題になっていたのですねぇ。