枕草子 第十七段 渡は しかすがの渡
渡は、
しかすがの渡、
こりずまの渡、
水はしの渡。
「わたり」とは川や海などの渡し場のことですが、これも三つで代表させています。
このうち、「しかすがの渡」は古歌にもある有名なものだったようですが、むしろ、「しかすが=さすが」 「こりずま=懲りもせず」 「みづはし=水の橋」といったように、名前のおもしろさを選んだのでしょう。
研究者によっては、「みづ=見つ」と取り、「さすが=懲りず=見つ」と連想する背景を考えている研究者もいるようです。
何せ、平安王朝きっての才女である少納言さまですから、ごく簡単な地名や言葉の裏に大がかりな仕掛けを隠すくらいのことは造作もないことでしょうが、まあ ここは、少納言さまの悪戯心と考えるのは単純すぎますかねえ。
渡は、
しかすがの渡、
こりずまの渡、
水はしの渡。
「わたり」とは川や海などの渡し場のことですが、これも三つで代表させています。
このうち、「しかすがの渡」は古歌にもある有名なものだったようですが、むしろ、「しかすが=さすが」 「こりずま=懲りもせず」 「みづはし=水の橋」といったように、名前のおもしろさを選んだのでしょう。
研究者によっては、「みづ=見つ」と取り、「さすが=懲りず=見つ」と連想する背景を考えている研究者もいるようです。
何せ、平安王朝きっての才女である少納言さまですから、ごく簡単な地名や言葉の裏に大がかりな仕掛けを隠すくらいのことは造作もないことでしょうが、まあ ここは、少納言さまの悪戯心と考えるのは単純すぎますかねえ。