都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

マネー資本主義を制御せよ! (中丸友一郎):楽しめます

2010-06-22 05:02:57 | マクロ経済

題名からすると、著者はクライブ・カッスラーのファンかもしれない。アメリカでの経験と実務から分析と解説がありわかりやすい。特に経済学会のマネタリストとケインジアンの対立を「淡水系」、「塩水系」というとは知らなかった。(MIT、ハーヴァードは川の近くなので汽水系かな)最近の経済学は、変容しており「創造の時代」とあるが、最近の風潮では市場は効率的では必ずしもないというのが結論で、行動経済学が流行している。私見だがこれも流行ではないかと感じている。 また、日本での経済学教育が遅れているのも痛感する。むしろ英語で勉強したほうが早いのではとさえ感じる。(術語が分れば、論文も簡単に読める)<o:p></o:p>

復活しているフィリップス・カーブはインフレと雇用のトレード・オフ理論でインフレにより名目賃金の上昇より経済は更に拡大し雇用拡大となる。デフレではインフレの反動で実質賃金の下方硬直性により、相対的に賃金上昇で企業負担上昇とない雇用縮小に向かうというサイクルがある。 AD-AS分析(http://ja.wikipedia.org/wiki/AD-AS%E5%88%86%E6%9E%90 (経済学の教科書を読んだほうが早い IS-LMの発展形で賃金、生産性、インフレ、雇用がからむ))が分り易い。<o:p></o:p>

指摘のなかで、今回の金融破綻は<o:p></o:p>

     低金利<o:p></o:p>

     レバレッジ<o:p></o:p>

     証券化と格付け、リスクの移転<o:p></o:p>

     金融規制の行き過ぎた自由化<o:p></o:p>

 どの本の分析も固まってきた。<o:p></o:p>

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軽くて読み易いのでお奨め。<o:p></o:p>

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コメント
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