恒例の愚妻と1日旅行。
JRの「秋の関西1Day Pass」3,600円で近鉄吉野エリアにする。朝の7時10分の特急で京都から吉野まで。日本最古のロープ・ウエイはあるが、2分の距離ならと足で登る。アシックスのウォーキング・シューズではこなしきれない急な坂。トレッキングの靴を買わねばと愚妻と話す。
上がったところにバス乗り場。駅前のロータリーからでないのか訝るが、マイクロバスで500円払い、くねくねと奥の千本まで。10時着で京都から3時間。吉野山は急峻で、熊野に続く山道がある。鳥居から拝殿までは切り通しの道、両側の木は切り倒した跡がある。急な坂道。
金峰神社は世界文化遺産。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%B3%AF%E7%A5%9E%E7%A4%BE_(%E5%90%89%E9%87%8E%E7%94%BA) ) 拝殿の後ろに朝日が射す、奥に見える石段が特徴。
鳥居の右には西行庵への石畳があるが、下りのこともあり疲れそうで止める。下り坂は急で、ウォーキング・シューズではつま先と甲が痛い。杉の人工林が広がり森林浴が楽しめる。杉の中、道路の片側は崖で落ちるとどこまで転がるか分からないほど。
次は吉野水分神社( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E6%B0%B4%E5%88%86%E7%A5%9E%E7%A4%BE )社殿は破風が3連と特異な流造。裏から見ると、崖を利用した丸太の懸造の様だ。( https://kotobank.jp/word/%E6%87%B8%E9%80%A0-171218 )
さらに、苔むす切り通しも下って足がへろへろ。地層は千枚岩の様でもろそうだ。途中の商店街には道に覆いが掛かる。なんとも面白い。金峰山寺に( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%B3%AF%E5%B1%B1%E5%AF%BA ) 立派で後醍醐天皇( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E9%86%8D%E9%86%90%E5%A4%A9%E7%9A%87 )の南朝は吉野の歴史があるが、その拠点だ。前庭の4つの桜が独自。蔵王堂は大きく、天井の梁が高い男性的な建築。修行僧の開祖役行者が開いという密教。般若心経もある。山上本堂と合わせ修行があったのだろう。立派な鳥居もあり結界を示す。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E5%B1%B1 )
以上の3つの世界文化遺産がすべて無料には驚く。
ここで疲れがたまり、駅に降りて、橿原神宮にお参り。片道1時間の各駅停車で単線のため待ち合わせが多い。下市口駅はトレッキングが多く、観光案内所もある。沿線は杉の加工工場が多い。昔は筏を組んで川を下ったのだろう。奈良には工場が少なく鄙びた風景で和む。
橿原神宮駅は村野藤吾の設計、遅いお昼と足早参拝。折り返し、吉野に。青の交響曲 16:04 3号車 6E,Dの二人席のキャンセル分を愚妻が前日に買ってきた、感謝。運行開始日で撮り鉄が多い。沿線の住民も写真。新しい3両編成で、両側がゆったり豪華な車室、真ん中がバーとラウンジ。特急に210円の追加料金で乗れる。阿部野橋から吉野のイメージ・アップを狙った車両で、人数が多く儲けにはならないと思う。古い車両の再利用の様で、外装が波打っていたのもむべなるかな。発車・停車の音楽はハイドン 交響曲第101番「時計」 第2楽章らしい。正統派だが、なんで青を選んだのかよくわからない。中でビールとハイボールを楽しんで阿部野橋に。途中に屯鶴峯(どんづるぼう https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%AF%E9%B6%B4%E5%B3%AF )や、古市など昔よく自転車で走ったあたりが懐かしい。地味な沿線で豪華な車内の対比が面白い。
ハルカスの近鉄百貨店を覗いて、JRの環状線で福島へ。愚妻は初めてで、京都の町家のような路地と飲食店、女性の多さに驚く。行列の店でパンを買って、これまた行列の屋台風のうまくて安いおでんを楽しむ。
洛中に帰ると21時前。活動した一日だった、きつい下りで足の甲とくるぶしが痛む