日本の設計事務所というと、学閥や徒弟制や非合理的で体育会的な構造を思い浮かべるが海外の大手設計事務所は大分違う。この本は事務所のオフィスも分析しているが、ヒアリングが貴重だ。知見は:
PCPA(ペリー)
・Thank You!がオフィスで一番耳にする言葉
・「センパイ」、「コウハイ」に似た人間関係
・OJTが主体
・シーザー・ペリ氏:サーリネンから習い模型をできるだけたくさん作る
3つのルール、クライアントへのサービスを徹底、設計した建物が周辺環境に与える影響に責任を持つ、クライアントにできるだけ多くのデザイン的アプローチを示す
・光井純:プロ意識と報酬確保のプロ フレッド・クラークのタフ・ネゴシエーターとしての存在
Foster
・トニー・三木:専門的になりすぎない、組織の柔軟性とスタッフのクリエイティビティ確保
スタジアムからボートまで設計
MVRDV
・吉村靖考:事務所で自分のスキルを高めるのではなく、自分のスキルを事務所にいくらで買ってもらえるスタンス、会社で勉強したいというのは世界の設計事務所では通用しない
Gensler
・Life Style(生活空間)、 Work Place(ビジネス)、 Community(地域との関わり)に分類し31の職域
ためになります