幼児が戸惑いやすい問題に、
「トンネルを通ると数が変わっていた」「魔法の箱に入れると数が変化した」
というものがあります。
「3つのりんごがトンネルを通ると、出てきた時には5つになっている。
4つのりんごがトンネルを通ると、出てきた時は6つになっている。
それでは5つのりんごがトンネルを通ると、出てきた時にいくつになっているのか」
といった問いは、子どもにとって、
イラストを見るだけでは何を問われているのかピンとこないこともよくあるようです。
大事なのは、「このトンネルを通ると、2つ増えるんだね」とか、
「この箱に入れると1個少なくなるんだね」といったように、規則に気づいて、
子どもが自分の言葉で説明できるようになることです。
大人がルールを説明して、解かせようとするのは禁物です。
写真は、折り紙でトンネルを作って、
「トンネルを通ったら……」の問題をしているところです。
トンネルの中には、「トンネルを通ると3増える」というルールを表す、
3つのだんごをくれるCちゃんの弟が描かれています。
他に、トンネルの中には2こ何かくれる魔法使いや1つ何か奪い取る
泥棒のイラストを描いています。
5本の指をトンネルに入れると、8本になって出てきました。
年少~年長の
トンネルの問題をもう少し楽しむために、折り紙でバナナやみかんを切り取り、
テーブルをトンネルに見立てて、推理遊びをすることにしました。
しかし……、いざトンネルに潜るという段になって、
全員がもじもじして「やらない~」と恥ずかしがっていました。
そこで、急遽、うさぎのぬいぐるみを代役に立てることにしました。
みんな大喜びです。
うさぎのぬいぐるみがテーブルのトンネルを通る時に、「2つ増やす」役は、
Bちゃんがやりました。
「4本のバナナがトンネル(2増える)を通ると、何本になっているのか」
みんなで当てっこしました。
大事なトンネルくぐりの役をしているうさぎ。
洋服のえりのところに、バナナがささっています。