虹色教室では、子どもたちが市販のゲームで遊ぶ際、
それぞれの子どもがより楽しく取り組めて、
遊ぶうちに算数の力が伸びるように
遊び方にちょっとした工夫をしています。
既存のルールを少し変えたり、
点数計算の際に表にしたり、小道具を使ったりしています。
それでは、どんな工夫をしているのか、いくつか紹介しますね。
100かいだてのいえ すうじかるた で楽しく遊ぶ という記事で、
100枚という数が、間延びするため子どもの達成感を奪ってしまうので、
数を調整する、という話を書きました。
ただ、数を数えたり、簡単な計算をしたりすることに
興味を持っている子らとこのゲームをする場合、こんな工夫もしています。
(カードが100枚だと多すぎるので)減らしたカードを、
各生き物ごとに、(11~20、21~30などで同じ動物になっています)
表向きにして重ねて置き、プレゼントとしています。
下の写真のように重ねたカードの枚数を、紙に書いています。
の神経衰弱もどきのまんまなのですが、
各生き物のカードは10枚なので、プレゼント用のカードの
枚数を引いた数だけカードを
集めると、プレゼントをもらえるルールにしています。
下の写真は、年中児がこのゲームをしているところです。
51~60の数カードである蜂のカードを5枚集めたところです。
自分が、へびのカードを4枚集めると、「6」の数のところにあるへびのカードを
6枚もらえることになります。
子どもは、プレゼントが欲しいので、進んで10の補数の計算をしようとします。
こうした複雑さは、ゲームをワクワクするものに変えてくれます。
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こちらも、年中さんが、りんごを集めるゲームをしているところです。
それが、遊んでいる時にトラブル発生。
ルーレットを回すと、4つりんごがもらえるところにとまったのに、
もう木にはりんごがなかったのです。
そこで、「見えないりんごをふたつ取ったということにして、りんごがいくつ
だったか数えてね」というと、ただ数えるだけの時よりはりきって
楽しそうに数えていました。
「14こだったよ」とAちゃん。
いっしょにみんなで数え直し。
12こまでりんごを数えてから、テーブルを2回トントン指で
たたきながら、「13,14」と数えました。
「おお当たり!14こだったね」