幼児教育についての話は明日にでも書きますね。
わが家は子どもたちが大きいもので、このところの家族内で飛び交っている会話のほとんどがビジネスネタになっているので、ついブログまでそれに染まってきています。(幼児教育の話、待っている方すいません~)
今朝、『ルソンの壷』で、「三日月百子(みかづきももこ)」という創業12年で年商28億円の売り上げを誇る300円均一ショップが取り上げられていました。
従業員の98%という女性の「感性」を武器に、女性の心をくすぐる品揃えで不況を生き残るビジネスモデルを確立したとされる物河昭社長。
これを見ていて、ファンシーショップをしていた頃のことが懐かしく思い出されたのと、
ファンシーショップの話 1
ファンシーショップの話 2
ファンシーショップの話 3
会社で働く若い女性たちを見て、うちの娘の姿と重なったのとで、思わずテレビ画面に食いついていました。
物河昭社長は、あるとき、若い女性従業員に仕入れを任せてみたそうです。
すると、女性が直感的に「かわいい!」と仕入れてくるものは社長が絶対選ばないような妙なものが……。
でも、それがあっという間に完売することを繰り返したそうです。
たとえば、20代前後の女性客がターゲットの店に、「ままごとセットはないでしょ?」と社長は思うわけだけど、
そんな男性の感性では「ありえない」ものが、どれもこれもすぐに売り切れてしまう訳です。そこで、社長は、仕入れから店の飾りつけから何から何まで女性陣に任せていって、年商28億円を誇るようになったそうなのです。
この「かわいい!」を嗅ぎ分ける感性は、女性の、それも若い子たちにはかなわないのかもしれませんね。
「三日月百子(みかづきももこ)の女性従業員の年齢は、うちの娘とあまり変わりないように見えました。
最近、海外留学の準備をしたり、将来の夢のためのトレーニングをしたりと、夢に向かって邁進する親しい友人たちの影響を受けて、
ちょっとあせっている様子の娘。
「何か特技を磨きたい。資格を取りたい。やっぱり英語かな?それとも文学全集読破とかして、自分を内側から高めた方がいいのかな」と迷いを口にします。
他人に誇れる何かを持ちたい、今の自分のままじゃダメだ……そんな風に悩む年頃なんですね。
親とすれば、いっぱい悩んで、いろいろやってみて、挫折したり、失敗したり、悩んだりしながら、少しずつ自分を確立していって欲しいと望む反面、
『今の自分のまま』の娘も、十分すごいんだけどなぁと感じています。
といっても、私が娘に対して「すごい」と感服している力というのは、
学校のような場で評価される能力じゃないし、資格でも受賞歴でもないし、
芸術やスポーツの才能でもないのですが……。
ならその「すごい!」って何なのか? と言えば、
今朝のルソンの壷を見て、「そうそうコレコレ!」と指をさしたくなったほど、「三日月百子(みかづきももこ)」で仕入れや飾り付けに手腕を発揮する
「かわいい!」にビビビッと反応する女の子たちの姿と重なったのです。
従業員の女性たちって、女の子たちに「私を買って!」アピールするかわいいもの、きれいなもの、ブランド品、面白いもの、100円グッズに囲まれて
育ってきたうちの娘たちの世代の子らなんですよね。
進化するカラオケやコンビニや旅行パックやらを友だちと便利に利用し、携帯だ、ミクシーだ、音楽のダウンロードだと、めまぐるしく変わるツールを当たり前のように使って暮らしている世代。
うちの子たちは2人とも、世間から学力低下の全責任を負わされている『ゆとり教育』にどっぷりつかって成長してきました。
子育てを振り返ると、学校でどんな教育を受けていたかということより、
子どもたちが消費のターゲットとなり、
子どもの世界に堰を切ったようにブランド品やら、ファンシー文具や、エンターテイメントの遊技場やケーブルテレビ、ビデオレンタル、携帯電話などのITグッズ、ホストやホステスを子どもの憧れに祭り上げる風潮やら、
が流れ込んできたことしか記憶に残っていないのです。
そんな急激な大人世界の子ども世界への奇襲攻撃にさらされながら、
それ以前の子どもたちとは180度異なる子ども時代を生きてきたのが、
このゆとり世代の子たちとも言えます。
これって未開発の地で、現地の人が自然相手にバランスよく暮らしていたところに、大量の物が流れ込んできて、あまりの誘惑の多さに惑わされて
それまで継承されてきた堅実な生活が成り立たなくなった様子とよく似ています。
経済の発展には仕方がないことなんでしょうけど、
ゆとり教育の世代が、勉強しないのは、教科書が薄くなったからではないな……というのは現場で子育てしていると、一目瞭然のことなのですがね……。
(話が、ちょっとそれますが、脱ゆとりを掲げて学力低下を食い止める策が練られて、テストの点という部分だけ見ると、子どもたちがしっかりしてきた印象があるかもしれません。
でも、子どもに関わるボランティアなどをしている人々が口をそろえて嘆くのは、ゆとり世代の子よりはるかに幼くなった依存的で無気力な脱ゆとり後の子どもたちの姿です。
そうした現実を現場で見つめることなく、テストの点だけで子どもを操作しているつもりになるのは危険だなと感じています。)
あんまりよく言われたためしがない平成生まれの子どもたち、
学力や常識は欠落しているのかもしれないけど、
今の時代の空気や消費、ビジネスセンスといったものへの感性は、昭和の時代に育った私などとは比べ物にならないような敏感さを持っていて、
びっくりしてしまうことも多々あるのです。
娘(月の小遣い千円です)が小6のとき、
「お母さん、●●ブランドの髪留め、2個1500円もするんだって!!友だちと買って1個ずつ分けようって相談しているんだけど、買ってもいい?」と聞かれたときは驚いたものの、
「自分のお小遣いで何とかするんでしょ。なら本当にそれだけの価値があるのか試してみたら?」ちょっと呆れつつ返事を返した覚えがあります。
すると、その後も好奇心を刺激するものをいろいろ試すものの、
けっこう財布の紐は難くて、
商品やサービスを見比べる目だけをどんどん高めていく娘の姿がありました。
次回に続きます。
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わが家は子どもたちが大きいもので、このところの家族内で飛び交っている会話のほとんどがビジネスネタになっているので、ついブログまでそれに染まってきています。(幼児教育の話、待っている方すいません~)
今朝、『ルソンの壷』で、「三日月百子(みかづきももこ)」という創業12年で年商28億円の売り上げを誇る300円均一ショップが取り上げられていました。
従業員の98%という女性の「感性」を武器に、女性の心をくすぐる品揃えで不況を生き残るビジネスモデルを確立したとされる物河昭社長。
これを見ていて、ファンシーショップをしていた頃のことが懐かしく思い出されたのと、
ファンシーショップの話 1
ファンシーショップの話 2
ファンシーショップの話 3
会社で働く若い女性たちを見て、うちの娘の姿と重なったのとで、思わずテレビ画面に食いついていました。
物河昭社長は、あるとき、若い女性従業員に仕入れを任せてみたそうです。
すると、女性が直感的に「かわいい!」と仕入れてくるものは社長が絶対選ばないような妙なものが……。
でも、それがあっという間に完売することを繰り返したそうです。
たとえば、20代前後の女性客がターゲットの店に、「ままごとセットはないでしょ?」と社長は思うわけだけど、
そんな男性の感性では「ありえない」ものが、どれもこれもすぐに売り切れてしまう訳です。そこで、社長は、仕入れから店の飾りつけから何から何まで女性陣に任せていって、年商28億円を誇るようになったそうなのです。
この「かわいい!」を嗅ぎ分ける感性は、女性の、それも若い子たちにはかなわないのかもしれませんね。
「三日月百子(みかづきももこ)の女性従業員の年齢は、うちの娘とあまり変わりないように見えました。
最近、海外留学の準備をしたり、将来の夢のためのトレーニングをしたりと、夢に向かって邁進する親しい友人たちの影響を受けて、
ちょっとあせっている様子の娘。
「何か特技を磨きたい。資格を取りたい。やっぱり英語かな?それとも文学全集読破とかして、自分を内側から高めた方がいいのかな」と迷いを口にします。
他人に誇れる何かを持ちたい、今の自分のままじゃダメだ……そんな風に悩む年頃なんですね。
親とすれば、いっぱい悩んで、いろいろやってみて、挫折したり、失敗したり、悩んだりしながら、少しずつ自分を確立していって欲しいと望む反面、
『今の自分のまま』の娘も、十分すごいんだけどなぁと感じています。
といっても、私が娘に対して「すごい」と感服している力というのは、
学校のような場で評価される能力じゃないし、資格でも受賞歴でもないし、
芸術やスポーツの才能でもないのですが……。
ならその「すごい!」って何なのか? と言えば、
今朝のルソンの壷を見て、「そうそうコレコレ!」と指をさしたくなったほど、「三日月百子(みかづきももこ)」で仕入れや飾り付けに手腕を発揮する
「かわいい!」にビビビッと反応する女の子たちの姿と重なったのです。
従業員の女性たちって、女の子たちに「私を買って!」アピールするかわいいもの、きれいなもの、ブランド品、面白いもの、100円グッズに囲まれて
育ってきたうちの娘たちの世代の子らなんですよね。
進化するカラオケやコンビニや旅行パックやらを友だちと便利に利用し、携帯だ、ミクシーだ、音楽のダウンロードだと、めまぐるしく変わるツールを当たり前のように使って暮らしている世代。
うちの子たちは2人とも、世間から学力低下の全責任を負わされている『ゆとり教育』にどっぷりつかって成長してきました。
子育てを振り返ると、学校でどんな教育を受けていたかということより、
子どもたちが消費のターゲットとなり、
子どもの世界に堰を切ったようにブランド品やら、ファンシー文具や、エンターテイメントの遊技場やケーブルテレビ、ビデオレンタル、携帯電話などのITグッズ、ホストやホステスを子どもの憧れに祭り上げる風潮やら、
が流れ込んできたことしか記憶に残っていないのです。
そんな急激な大人世界の子ども世界への奇襲攻撃にさらされながら、
それ以前の子どもたちとは180度異なる子ども時代を生きてきたのが、
このゆとり世代の子たちとも言えます。
これって未開発の地で、現地の人が自然相手にバランスよく暮らしていたところに、大量の物が流れ込んできて、あまりの誘惑の多さに惑わされて
それまで継承されてきた堅実な生活が成り立たなくなった様子とよく似ています。
経済の発展には仕方がないことなんでしょうけど、
ゆとり教育の世代が、勉強しないのは、教科書が薄くなったからではないな……というのは現場で子育てしていると、一目瞭然のことなのですがね……。
(話が、ちょっとそれますが、脱ゆとりを掲げて学力低下を食い止める策が練られて、テストの点という部分だけ見ると、子どもたちがしっかりしてきた印象があるかもしれません。
でも、子どもに関わるボランティアなどをしている人々が口をそろえて嘆くのは、ゆとり世代の子よりはるかに幼くなった依存的で無気力な脱ゆとり後の子どもたちの姿です。
そうした現実を現場で見つめることなく、テストの点だけで子どもを操作しているつもりになるのは危険だなと感じています。)
あんまりよく言われたためしがない平成生まれの子どもたち、
学力や常識は欠落しているのかもしれないけど、
今の時代の空気や消費、ビジネスセンスといったものへの感性は、昭和の時代に育った私などとは比べ物にならないような敏感さを持っていて、
びっくりしてしまうことも多々あるのです。
娘(月の小遣い千円です)が小6のとき、
「お母さん、●●ブランドの髪留め、2個1500円もするんだって!!友だちと買って1個ずつ分けようって相談しているんだけど、買ってもいい?」と聞かれたときは驚いたものの、
「自分のお小遣いで何とかするんでしょ。なら本当にそれだけの価値があるのか試してみたら?」ちょっと呆れつつ返事を返した覚えがあります。
すると、その後も好奇心を刺激するものをいろいろ試すものの、
けっこう財布の紐は難くて、
商品やサービスを見比べる目だけをどんどん高めていく娘の姿がありました。
次回に続きます。
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年長の女の子が選ぶ「カワイイ商品」がそろっているようで,娘はじっくり時間をかけて文房具を選んでいます。
私は娘に付き合わされているうちに,300円にしてはかわいいなあ,と思うところがありました。
それは,100均一ショップの300円商品とはセンスが違うんですよね。役に立つか解からないけどインテリアとしてかわいくて買ってしまうような商品です。
でも,自分の6歳を振り返り,こんなに小さい頃からかわいいものがあふれている時代,消費の時代に,物を大切にする心や創造する心は大丈夫なのか?心配になりました。
脱ゆとり教育世代の娘たち。
学習指導要領の内容より,家庭での社会との関わり方がかぎとなりそうです。