低学年、中学年の間は、算数が得意で、100点ばかり……
という子はけっこういます。
けれども、高学年ともなると、算数が得意という子は少数派で、残りの大多数が苦手意識を持っています。
幼児期、低学年で何をすれば、高学年になっても算数が得意なままでいられるのでしょう?
学年が上っても、算数が得意なままでいるために、
とても重要だと感じていることをお話します。
子どもたちのほとんどが、学校の授業等で「うーん」と少しでも考え込む子がいると、
「あの子は勉強ができないんだ」と思い込んでしまうふしがあります。
自分が、何かを考え込まなきゃならないような場面に遭遇したときも、
即座に「失敗した」「恥ずかしい」と感じているように見えます。
現在、たいていの親御さんが、子どもが先生から何かたずねられた時、即答できないとやきもきします。
事前にできるようにしておいて、
恥をかかせないように、
「自分はできる」という自信を持たせるようにと、
気を使っています。
授業中、考え込んでいたら、「できないのかしら?わからないのかしら?」と心配します。
そうした風潮の中で、多くの子どもたちは、
「考え込むこと」=「できない」「バカと思われる」「かっこ悪い」「叱られる」「怖い」
というイメージを抱いて成長しているのです。
そのため、学校では100点ばかりという子でも、ほんの少しの間でも考え込まないといけないような課題にぶつかると、
たちまち「できない」「習っていない」と投げ出したり、
すぐに答えを教えてもらおうとするのです。
いつも正解しなくてはいけないという強迫観念は、
「先に答えを教えてもらっておいて答えを言う方が、
自分で考えるより絶対得!安全!」という学習態度に結びつきます。
いつもいつも易しい問題ばかり解いて、良い点ばかり取っている状況は、
自信がつくどころか、
間違えることに対する恐怖心を大きくし、極端に打たれ弱い性質を作りがちなのです。
子どもたちに学習を教えるとき、いったん間違えてみると、「ああ、そうか」と自分で気づけるレベルの問題で、
たくさん間違わせて、
「間違えることは怖くないし、大切なことよ。
間違えるといろんなことに気づくし、間違えなかったときよりしっかり理解することができるのよ。うまくいかないなと思ったらじっくり考えるの。きっと問題を解くのが面白くなってくるわよ」
と子どもに言っていると、子どもたちは考えることを楽しみ、
難しい問題にも果敢にチャレンジするようになってきます。
今日は、年長さんの女の子3人のはじめてのグループレッスンでした。
3人とも、とてもよくできました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4c/ce/7a81c57037d9f66f56d540d05f657f9f_s.jpg)
はじめて見る文章題特訓の<集合>の問題にチャレンジ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
15人の子どもたちが はたか 花のどちらかを もっています。
はたをもっている人は 8人で、
はたと花の りょうほうを もっている人は 3人います。
のこりの人は 花だけもっています。
①花をもっている人は なん人 いますか?
②はただけを もっている人は なん人 いますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紙に描いた図の上でハムスターを移動させながら、3人で協力して解きました。最初は間違っていましたが、
自分たちで間違いに気づいて、笑いながら解いていました。
間違えることを怖れない態度が身につくように教えていると、
子どもは本気でじっくり考えることができるようになってきます。
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という子はけっこういます。
けれども、高学年ともなると、算数が得意という子は少数派で、残りの大多数が苦手意識を持っています。
幼児期、低学年で何をすれば、高学年になっても算数が得意なままでいられるのでしょう?
学年が上っても、算数が得意なままでいるために、
とても重要だと感じていることをお話します。
子どもたちのほとんどが、学校の授業等で「うーん」と少しでも考え込む子がいると、
「あの子は勉強ができないんだ」と思い込んでしまうふしがあります。
自分が、何かを考え込まなきゃならないような場面に遭遇したときも、
即座に「失敗した」「恥ずかしい」と感じているように見えます。
現在、たいていの親御さんが、子どもが先生から何かたずねられた時、即答できないとやきもきします。
事前にできるようにしておいて、
恥をかかせないように、
「自分はできる」という自信を持たせるようにと、
気を使っています。
授業中、考え込んでいたら、「できないのかしら?わからないのかしら?」と心配します。
そうした風潮の中で、多くの子どもたちは、
「考え込むこと」=「できない」「バカと思われる」「かっこ悪い」「叱られる」「怖い」
というイメージを抱いて成長しているのです。
そのため、学校では100点ばかりという子でも、ほんの少しの間でも考え込まないといけないような課題にぶつかると、
たちまち「できない」「習っていない」と投げ出したり、
すぐに答えを教えてもらおうとするのです。
いつも正解しなくてはいけないという強迫観念は、
「先に答えを教えてもらっておいて答えを言う方が、
自分で考えるより絶対得!安全!」という学習態度に結びつきます。
いつもいつも易しい問題ばかり解いて、良い点ばかり取っている状況は、
自信がつくどころか、
間違えることに対する恐怖心を大きくし、極端に打たれ弱い性質を作りがちなのです。
子どもたちに学習を教えるとき、いったん間違えてみると、「ああ、そうか」と自分で気づけるレベルの問題で、
たくさん間違わせて、
「間違えることは怖くないし、大切なことよ。
間違えるといろんなことに気づくし、間違えなかったときよりしっかり理解することができるのよ。うまくいかないなと思ったらじっくり考えるの。きっと問題を解くのが面白くなってくるわよ」
と子どもに言っていると、子どもたちは考えることを楽しみ、
難しい問題にも果敢にチャレンジするようになってきます。
今日は、年長さんの女の子3人のはじめてのグループレッスンでした。
3人とも、とてもよくできました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4c/ce/7a81c57037d9f66f56d540d05f657f9f_s.jpg)
はじめて見る文章題特訓の<集合>の問題にチャレンジ。
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15人の子どもたちが はたか 花のどちらかを もっています。
はたをもっている人は 8人で、
はたと花の りょうほうを もっている人は 3人います。
のこりの人は 花だけもっています。
①花をもっている人は なん人 いますか?
②はただけを もっている人は なん人 いますか。
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紙に描いた図の上でハムスターを移動させながら、3人で協力して解きました。最初は間違っていましたが、
自分たちで間違いに気づいて、笑いながら解いていました。
間違えることを怖れない態度が身につくように教えていると、
子どもは本気でじっくり考えることができるようになってきます。
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一度、算数の問題を一緒に解いた時、答えは合っているのに式がわからないらしく、あてずっぽうでいろいろ答えていました。
確かに、じっくり考え込む姿は恥ずかしいと思っているのかもしれません。