もうすぐ小学1年生になるAくんとBくんのレッスンの様子です。完璧主義で工作が大好きなAくん。
ショベルカーが作りたいというので、教室にあるショベルカーのおもちゃの形を写し取って
作ることにしました。
これまでの工作体験で蓄積した力が新しい作り方を習得するのに
とても役立っているようでした。
そんなAくんの姿を見て、少し前に読んだ内山節の「『里』という思想」が
浮かびました。
私たちには、眼で観るという行為によって得られた「眼の記憶」というべきもの、
さわることや背負うことなどで得た「手の記憶」「身体の記憶」というべきものがある。
現在では、人間の能力や力の低下が問題にされるようになった。
知識はある程度もっているのに、歴史が蓄積してきたものを受け継ぎながら
創造的に生きる力が弱まってきている、といった話でした。
Aくんが2,3歳の頃、いつも教室にある鉄道のおもちゃをセロテープでつなぎたがっていました。
毎回、毎回、遊ぶたびに接続していたんです。
しばらくすると、紙を列車のおもちゃにかぶせて、展開図もどきを作って
列車を作っていました。ひとつひとつは、ただやりたくて、
熱中していたことですが、いつの間にか、それらを統合させて、しっかりと物を作りきるように
なりました。
Bくんは、今、展開図に関心がある様子です。
折り曲げる部分などを切り取ってシンプルな展開図にしたお菓子の箱を写して
何体もレース場を走らせる動物を作っていました。
平面から立体になる瞬間ンがうれしくてたまらない様子でした。
算数の学習中は、最れべ1年生の文章題をしっかりと解いていました。