保育や教育の現場では、やる気のない子どもが増えているのだそうです。
学校も、技能や知識よりも、関心・意欲・態度の方が大切!!という考えに
変わってきているようです。
子育て情報ボックスで紹介されていた<脳と身体~興奮と抑制のバランス>という記事に
よると、やる気は大脳新皮質の前頭葉の働きで、
この働きの強さを「前頭葉の土台」というそうです。
・興奮と抑制のそれぞれの強さ
・興奮と抑制のバランス
・興奮と抑制の切り換え
上の3つが組み合わされて「神経の型」といわれる特徴が現われます。
子どもの成長は、
幼児期には興奮と抑制のそれぞれの強さがどちらもそれほど強くないため、
「そわそわ型」のその後、興奮の強さが勝る時期に入り→
抑えのきかない「興奮型」に→
もう少し年齢が上がると抑制の強さも発達し→
バランスが保たれるようになります。
興奮の強さが発達する時期に、抑制の強さの方が先に発達してしまうと、
やる気がない…という状態になるのだそうです。
火が燃えるからこそ、消火したり、火力を小さくする努力が必要なのですが、
最初から火そのものが燃えなかったら…??どうなるのでしょう?
子どもはわがままで、いたずらで、暴れん坊で、きかん坊なのが普通で
それを環境や親に抑えられたり叱られたりしながらさらに興奮を大きくしつつも
抑制を学びバランスをとっていくのが順番です。
かなり幼い時期からの集団保育や習い事、暴れられない家庭環境
おとなしさを求められる公園でのお友だちとの遊び、
大人の子どもへの接し方やまなざしなどが、
子どもの成長の順番を狂わせていないか注意が必要です。
私も身近なところで、幼児期から大人の言いつけに従順で学力も高い子が
中学生になるまでに燃え尽きたようになったり無気力に陥る話をよく耳にします。
この話とはそれますが、とにかく順序は大切です。
自分で思考することを身につける前に知識を与えすぎると、
「考える」という基本の頭の使い方が発達しません。
けんかをさせないように遊ばせすぎると社会性の発達が遅れて
小学生になっても幼児のようなお友だちとの関わり方が続くようです。
幼児に関わるときは、いつも少し引いて、自然にまかせる態度が必要ではないでしょうか。
その時期しか通れないこと、マイナスのようでもプラスのことが、
とてもたくさんありますから…。