虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

最レベ問題集とトップクラス問題集の話 2

2009-03-12 14:01:06 | 本の紹介
前回の記事で、だれでも…と書いたものの
実際お家で取り入れるとなると
苦戦している方も多いようです。

こうした難しい問題集を
自分の力でどんどん解いていく力をつけるには
幼児教育のあり方がとても大事な気もします。

確かに教室の子は、小学生から通い始めた子も
すぐにトップクラス問題集を使ってはいますが
自力でどんどん解いている…とは言いがたい状態です。

説明を聞いて
ヒントをもらって
理解はできる、次に同じ問題なら解ける
という解き方です。

けれども幼児期から、いくつかのポイントを押さえて
思考力を磨いている子は、

自分で問題を読んで
自分で解き方をあみだして
解いています。

写真は、5歳の3人さんが、
きらめき算数脳トライアル (朝日小学生新聞・サピックス)の
「らんどせるはどこ?」
という問題を考えているところです。

この問題、大人も悩んでしまうややこしいものです。
数を決めていくとき、
どこから手をつければいいのか?
確定している数と、あいまいな数はどれなのか?といったことを
何度も検討していかなければなりません。

はじめてこの問題をする3人に
説明なしで取り組んでもらいました。

最初の2問は簡単でした。(Yくんが解きました)
3問目で、何度数を置きなおしてもうまくいかないので、
Sくんが「まず、この数から考えなきゃ」と
解いていく順序を発見しました。

Tくんがそれに応えて「3よりも小さくて、それより小さい数があるのは、2で確定!」と言い、Sくんも「そこが決まれば、他の数が、1ここ、4ここ、5ここでほら!できたじゃん~」
とうれしそうに言って数のふだを置いていってました。

この3人さん、このごろは難しい問題も
大人に頼らず3人で相談しながら考えていく姿勢が
身に付いてきました。



こうして「解いていく順序に気づく」には、
設計図を見ながら簡単なブロック作品を作って、
「こっちを先にはめなきゃうまくいかないな~」といった気づきを
体験していることが大事です。

また「問題を自力で読む」には
「なぞなぞの本」や「カルタ」を「自分で読みたい~」という時期に
つきあってあげる必要があります。

また「最後まであきらめずに解く」には
外遊び、どろんこ遊び、自転車の練習などに
チャレンジして達成した経験が必要です。

「工夫して解く」には、
お手伝いのとき、自分のアイデアや工夫を採用してもらう
経験が必要です。

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1 コメント

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Unknown (ちびまる子)
2009-03-12 16:19:00
幼児期の色々な体験が大きくなってから影響をおよぼすんですね。
とっても大切なことを教えていただきありがとうございます。
これからも子供の好奇心、やる気をしっかり見守りたいと思います。

最近、娘はドンジャラに夢中です。まだ、簡単ルールでやっています。毎回娘が勝つようにやってるので本人は大満足です。娘が勝つと「もっと難しいのがやりたい!!」が口癖なので毎日ルールを少しずつ難しくしています。途中で息子が乱入するので長時間できないのですが、4歳になるとゲームで楽しめるのですね。意外でした。
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