虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

遊びや工作の中で、数や形の不思議さや魅力に触れる時

2015-07-05 20:31:47 | 算数

 年長と小学1年生の子たちのグループレッスンで。

レッスンのはじめに、『プログラミン』という子ども向けの

プログラミング体験用アプリケーションで少し遊びました。

(文部科学省が提供している無料のアプリケーションです。)

選んだキャラクターを動かす際、いたずらっ子のAちゃんが、

1秒間に進む値に、「1000」とか「10000」なんて

大きな数を入れるので、目にもとまらぬ速さでキャラクターが動いていました。

いっしょにパソコン画面を覗きこんでいた子どもたちは、大笑い。

 

普段、大きい数といえば、たくさん物がある様子をイメージするのですが、

大きい数が、スピードとして目に見えるものになったことは

子どもたちにとって新鮮だったようです。

 

リニアモーターカーの科学工作キットを組み立てる際、

銅箔のシートを20×210㎜にはさみで切る作業がありました。

 

「ものさしの目盛を見ると、2と21なのに、説明書に20×210とある理由は?」

と、目盛を見ながら考えました。

ミリメートルの目盛は、まるでまつ毛が並んでいるように見えますね。

 

ものさしを扱うついでに、折り紙の一辺を測ってみたら15センチでした。

Bちゃんが家からお気に入りの犬のぬいぐるみを持参していたので、

折り紙に乗せてみると、犬の鼻先だけ折り紙から出ています。

「犬は何センチくらいだと思う?」とたずねると、

Aちゃんが、「折り紙が15センチなんだから、17センチくらいでしょ」と言い、

BちゃんとCちゃんは、「16センチ」と言いました。

 

そこで、Aちゃんに協力してもらって犬の身長測定をすることにしました。

 

ものさしとブロックで身長計風に。

15センチ4ミリメートルでした。

つまり154ミリメートル。

 

こんなふうに、遊びや工作で出会う数や形が子どもたちの心に響いた時、

それをちょっと深めるような取り組みをしています。

今回のレッスンでした紙コップ人形やびっくり箱作りの途中でも、

数や形の世界の不思議さや魅力に触れる場面がありました。

 

工作タイム。

1年生の女の子たちは、新しい技術の習得にとても熱心でした。

じゃばらの折り方、箱の留め具の作り方、りぼんの作り方など。

ソファを作るのに、平行な辺の長さをそろえること、四角い箱の蓋の周りを

モールで囲うと、ひとつの辺の長さの4倍のモールが必要なことを学びました。

 

 

 


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