年長と小学1年生の子たちのグループレッスンで。
レッスンのはじめに、『プログラミン』という子ども向けの
プログラミング体験用アプリケーションで少し遊びました。
(文部科学省が提供している無料のアプリケーションです。)
選んだキャラクターを動かす際、いたずらっ子のAちゃんが、
1秒間に進む値に、「1000」とか「10000」なんて
大きな数を入れるので、目にもとまらぬ速さでキャラクターが動いていました。
いっしょにパソコン画面を覗きこんでいた子どもたちは、大笑い。
普段、大きい数といえば、たくさん物がある様子をイメージするのですが、
大きい数が、スピードとして目に見えるものになったことは
子どもたちにとって新鮮だったようです。
リニアモーターカーの科学工作キットを組み立てる際、
銅箔のシートを20×210㎜にはさみで切る作業がありました。
「ものさしの目盛を見ると、2と21なのに、説明書に20×210とある理由は?」
と、目盛を見ながら考えました。
ミリメートルの目盛は、まるでまつ毛が並んでいるように見えますね。
ものさしを扱うついでに、折り紙の一辺を測ってみたら15センチでした。
Bちゃんが家からお気に入りの犬のぬいぐるみを持参していたので、
折り紙に乗せてみると、犬の鼻先だけ折り紙から出ています。
「犬は何センチくらいだと思う?」とたずねると、
Aちゃんが、「折り紙が15センチなんだから、17センチくらいでしょ」と言い、
BちゃんとCちゃんは、「16センチ」と言いました。
そこで、Aちゃんに協力してもらって犬の身長測定をすることにしました。
ものさしとブロックで身長計風に。
15センチ4ミリメートルでした。
つまり154ミリメートル。
こんなふうに、遊びや工作で出会う数や形が子どもたちの心に響いた時、
それをちょっと深めるような取り組みをしています。
今回のレッスンでした紙コップ人形やびっくり箱作りの途中でも、
数や形の世界の不思議さや魅力に触れる場面がありました。
工作タイム。
1年生の女の子たちは、新しい技術の習得にとても熱心でした。
じゃばらの折り方、箱の留め具の作り方、りぼんの作り方など。
ソファを作るのに、平行な辺の長さをそろえること、四角い箱の蓋の周りを
モールで囲うと、ひとつの辺の長さの4倍のモールが必要なことを学びました。