虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子供の数の世界への興味に付き合う

2020-05-22 13:53:54 | 年中、年長

教室では何かを教えるというより、子供が興味を持った時にとことん付き合うという形で

接しています。

特に数の世界への興味を広げたり深めたりするさまざまな工夫をしています。

年中のAくんのレッスンの様子を紹介する中で、そうした工夫のひとつを紹介しますね。

恐竜を作っていたAくん。箱を出すと、「大きいのがいい」と言い、ひもを用意すると、

「長いの。もっと長いの」と言います。

「大きいか、小さいか」に敏感になっているAくんに、

数の世界の面白さを味わってもらうのにこんな工夫をしました。

紙箱(写真はカレーやビーフシチューのルーが入っていた箱ですが、レトルト食品など

が入っている箱でもいいです)を下の写真のように切ります。

箱を切るのははさみに慣れている子じゃないと難しいので、大人が手伝ってあげます。

側面をつないでいくと、長く伸ばしたり、コンパクトにたたんだりできる

はしご車のはしご部分のようなものができます。

箱の先端にヨーグルトのカップなどを貼ると、人形を乗せて高いところに

移動させるエレベーターができます。

Aくんは自分の作った恐竜の頭まで人形を運んで大喜びしていました。

箱の一番下には土台になる薄い箱を貼っています。

下の写真はAくんとエレベーター?が伸びた時の長さを測っているところです。

この1メートルの物差しは子供が大きいサイズのものを作る度に重宝しています。

家庭では100円ショップの巻き尺などを利用するのもいいかもしれません。

箱の厚さを加えると、98センチでした。

その後、Aくんも身長測定。

伸びきった時に届く高さが、斜めの時は低くなることをAくんは不思議がっていました。

 

下の写真は1年生の子が作った忍者を移動させる道具で遊ぶAくん。

忍者にはストローをつけています。

今、教室ではひもを使って小さい人形を移動させるのが流行っているんです。

子供がひもを欲しがる時はどれくらいの長さが欲しいかたずねていっしょに測り、

使い終わったら下の写真のような厚紙に巻いています。

そうすると、次に遊びたい子も長さに興味を抱きますから。

単位の変換も自然に身につきます。

こうした工夫の数々を近いうちに虹色オンライン算数教室のおまけブログにアップしていこうと考えて

いますので、興味のある方はもう少し待っていてくださいね。


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