嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

最悪

2005-08-11 08:17:03 | 本と雑誌
DSC0925奥田英朗センセの大傑作!このあとにたしか「邪魔」っつうのも発表されていて、そちらはケーサツが舞台の犯罪もの、どちらかといえば平凡な展開で特に印象には残らなかったんだが、こちらはどこにでもいそうな人々が主人公の等身大ストレス・ドラマ(爆)。非常に身近で他人事とは思えない設定・・・実はこのあたりに著者のワナが潜んでいた(爆)。川崎の鉄工所の経営者、都銀のカウンター嬢、街のチンピラそのそれぞれが織り成す日常のストレスのあれこれ。あまりにも見事な心理、情景描写のためにいつの間にか引き込まれて、上下2段400ページは2日で終わってしまった(爆)。読んでいるうちに知らず知らず感情移入が起きてしまい、胃の悪い方にはオススメできない(きつぱり)。こんなことが起きたらやだな~、のオンパレード。事実私も最後まで読んだその明け方にイヤーな夢を見た(爆死)。
夏の夜、ホラーなんかに走ってみても現実味は薄い。こんなリアルなストレス物語は意外に暑さを忘れられてよいのではないか・・・夢見はきっと悪いですがね(完全意味明瞭)、の★★★★★!