一昨日の常連さんとの会話で、今の季節のブレンドは
『ツグミの言訳』で今飲んでもらっているのはその前の
『ツグミ』ですから買って持って帰るのは言訳の方なので
よく覚えておいてその違いを味わってくださいと申し上げた
ところ、ツグミってもうシベリアに帰ったんじゃないとのこと
です。
そういえばゴールデンウィークのころによく聞いた鳴き声は
すっかり鳴りを潜め今聞こえるのはスズメの読経のような
鳴き声ばかりです。
そうかもう帰ってしまったのか。
それでも言訳というところを活かしたかったので、つづけて
ツグミにもう少し頑張ってもらいます。
ちょっと季節感ないなと思う方も言訳のところを感じてください。
というわけで、まだしばらくこのブレンドを売ります。
私のイメージとしては新しい豆を試して、さらなる
インスピレーションのもとじめじめした梅雨をさわやかな
珈琲で乗り切るというつもりでした。
ですが、最近の傾向はより深いところへ流れており、夏の
シャープな苦みというのもどの豆にするか決めかねています。
というのもケニア、インドネシアといった普通のアイスの
定番の豆がこぞって高騰するという今までちょっとなかった
展開が続いているからです。
昨年の今頃はアフリカの旱魃とインドネシアの豪雨で、高騰と
いうことでしたが、そもそも高級豆に需要が集中し、特にケニア
とインドネシアにAAとG1以上の豆がないという状況が続いて
います。
そして普及品とか普通グレードの出来はすこぶる出来が悪いと
二極化が進むといった貧富の住み分けのような差別化がここでも
顕著になっているといわれています。
これもなんか都合のいい説明で世の中のデフレ化と金余りの人に
金を使わせようという市場の心理のようなものが感じられます。
特に日本の市場のようにG1やAAというものが高級とか特別に感じ
ない人が多くなったところにグルメコーヒーや農園物が買えない
のはビジネスチャンス喪失と今までの農園物こそ真のコーヒーと
いう神話が崩壊しつつあるように感じます。
私もそんな状況にある試みをしており、それがナチュラルの豆
を焼くという状況に結実しています。
昨今のスペシャルティとか高得点の豆というとなぜかナチュラル
製法の物になる結果です。
そもそもこの精製方法は、その地域独特の物でそれはその地方の
気候に合わせ編み出されたもので、必然性と地域性があり、それが
香りやコクに出ているのです。
マンデリンの独特の色と形も工業化が進んできれいにそろった豆が
多くなり、フルウォッシュドという色も形もどこでも似たように
なりつつあったものがスペシャルティという高く売るという品を
形成するためこの精製にまで地域を無視してはびこってきたのか
と思う現象です。
またもう一つ特長として、ナチュラルで精製するには乾燥した
雨が降らない気候が必要なわけですが、そういうところは
雨季と乾季がはっきりと分かれ病虫害にも合わずに育てられる
ということで、無農薬栽培が当然行われているということです。
これは取り立てて騒ぐことでないのですが、先進国では無農薬
とか自然とかつくと高く売れることから色々認証をつけること
になるわけですが、もちろんタダでつけてくれるものでもなく、
コンテストなど入賞すると高く売れるというのと同じでそれに
出すのにもお金がかかるという先進国の罠に嵌る訳です。
希少性を出すためのナチュラルなのか自然ゆえのナチュラル
なのか、最近の新豆がすべてナチュラルだったのは事実で
その実力のほどはお客様に判断していただくしかありません。
普通のブログだとここにSCAA何点の豆とかナチュラルゆえの
独特の風味とか書き連ねるところですが、当店では味見に
来てねとなります。
『ツグミの言訳』で今飲んでもらっているのはその前の
『ツグミ』ですから買って持って帰るのは言訳の方なので
よく覚えておいてその違いを味わってくださいと申し上げた
ところ、ツグミってもうシベリアに帰ったんじゃないとのこと
です。
そういえばゴールデンウィークのころによく聞いた鳴き声は
すっかり鳴りを潜め今聞こえるのはスズメの読経のような
鳴き声ばかりです。
そうかもう帰ってしまったのか。
それでも言訳というところを活かしたかったので、つづけて
ツグミにもう少し頑張ってもらいます。
ちょっと季節感ないなと思う方も言訳のところを感じてください。
というわけで、まだしばらくこのブレンドを売ります。
私のイメージとしては新しい豆を試して、さらなる
インスピレーションのもとじめじめした梅雨をさわやかな
珈琲で乗り切るというつもりでした。
ですが、最近の傾向はより深いところへ流れており、夏の
シャープな苦みというのもどの豆にするか決めかねています。
というのもケニア、インドネシアといった普通のアイスの
定番の豆がこぞって高騰するという今までちょっとなかった
展開が続いているからです。
昨年の今頃はアフリカの旱魃とインドネシアの豪雨で、高騰と
いうことでしたが、そもそも高級豆に需要が集中し、特にケニア
とインドネシアにAAとG1以上の豆がないという状況が続いて
います。
そして普及品とか普通グレードの出来はすこぶる出来が悪いと
二極化が進むといった貧富の住み分けのような差別化がここでも
顕著になっているといわれています。
これもなんか都合のいい説明で世の中のデフレ化と金余りの人に
金を使わせようという市場の心理のようなものが感じられます。
特に日本の市場のようにG1やAAというものが高級とか特別に感じ
ない人が多くなったところにグルメコーヒーや農園物が買えない
のはビジネスチャンス喪失と今までの農園物こそ真のコーヒーと
いう神話が崩壊しつつあるように感じます。
私もそんな状況にある試みをしており、それがナチュラルの豆
を焼くという状況に結実しています。
昨今のスペシャルティとか高得点の豆というとなぜかナチュラル
製法の物になる結果です。
そもそもこの精製方法は、その地域独特の物でそれはその地方の
気候に合わせ編み出されたもので、必然性と地域性があり、それが
香りやコクに出ているのです。
マンデリンの独特の色と形も工業化が進んできれいにそろった豆が
多くなり、フルウォッシュドという色も形もどこでも似たように
なりつつあったものがスペシャルティという高く売るという品を
形成するためこの精製にまで地域を無視してはびこってきたのか
と思う現象です。
またもう一つ特長として、ナチュラルで精製するには乾燥した
雨が降らない気候が必要なわけですが、そういうところは
雨季と乾季がはっきりと分かれ病虫害にも合わずに育てられる
ということで、無農薬栽培が当然行われているということです。
これは取り立てて騒ぐことでないのですが、先進国では無農薬
とか自然とかつくと高く売れることから色々認証をつけること
になるわけですが、もちろんタダでつけてくれるものでもなく、
コンテストなど入賞すると高く売れるというのと同じでそれに
出すのにもお金がかかるという先進国の罠に嵌る訳です。
希少性を出すためのナチュラルなのか自然ゆえのナチュラル
なのか、最近の新豆がすべてナチュラルだったのは事実で
その実力のほどはお客様に判断していただくしかありません。
普通のブログだとここにSCAA何点の豆とかナチュラルゆえの
独特の風味とか書き連ねるところですが、当店では味見に
来てねとなります。