King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今月のブレンドは『ツグミの言訳』です。

2012年06月01日 10時42分45秒 | 珈琲
一昨日の常連さんとの会話で、今の季節のブレンドは
『ツグミの言訳』で今飲んでもらっているのはその前の
『ツグミ』ですから買って持って帰るのは言訳の方なので
よく覚えておいてその違いを味わってくださいと申し上げた
ところ、ツグミってもうシベリアに帰ったんじゃないとのこと
です。

そういえばゴールデンウィークのころによく聞いた鳴き声は
すっかり鳴りを潜め今聞こえるのはスズメの読経のような
鳴き声ばかりです。

そうかもう帰ってしまったのか。

それでも言訳というところを活かしたかったので、つづけて
ツグミにもう少し頑張ってもらいます。

ちょっと季節感ないなと思う方も言訳のところを感じてください。

というわけで、まだしばらくこのブレンドを売ります。

私のイメージとしては新しい豆を試して、さらなる
インスピレーションのもとじめじめした梅雨をさわやかな
珈琲で乗り切るというつもりでした。

ですが、最近の傾向はより深いところへ流れており、夏の
シャープな苦みというのもどの豆にするか決めかねています。

というのもケニア、インドネシアといった普通のアイスの
定番の豆がこぞって高騰するという今までちょっとなかった
展開が続いているからです。

昨年の今頃はアフリカの旱魃とインドネシアの豪雨で、高騰と
いうことでしたが、そもそも高級豆に需要が集中し、特にケニア
とインドネシアにAAとG1以上の豆がないという状況が続いて
います。

そして普及品とか普通グレードの出来はすこぶる出来が悪いと
二極化が進むといった貧富の住み分けのような差別化がここでも
顕著になっているといわれています。

これもなんか都合のいい説明で世の中のデフレ化と金余りの人に
金を使わせようという市場の心理のようなものが感じられます。

特に日本の市場のようにG1やAAというものが高級とか特別に感じ
ない人が多くなったところにグルメコーヒーや農園物が買えない
のはビジネスチャンス喪失と今までの農園物こそ真のコーヒーと
いう神話が崩壊しつつあるように感じます。

私もそんな状況にある試みをしており、それがナチュラルの豆
を焼くという状況に結実しています。

昨今のスペシャルティとか高得点の豆というとなぜかナチュラル
製法の物になる結果です。

そもそもこの精製方法は、その地域独特の物でそれはその地方の
気候に合わせ編み出されたもので、必然性と地域性があり、それが
香りやコクに出ているのです。

マンデリンの独特の色と形も工業化が進んできれいにそろった豆が
多くなり、フルウォッシュドという色も形もどこでも似たように
なりつつあったものがスペシャルティという高く売るという品を
形成するためこの精製にまで地域を無視してはびこってきたのか
と思う現象です。

またもう一つ特長として、ナチュラルで精製するには乾燥した
雨が降らない気候が必要なわけですが、そういうところは
雨季と乾季がはっきりと分かれ病虫害にも合わずに育てられる
ということで、無農薬栽培が当然行われているということです。

これは取り立てて騒ぐことでないのですが、先進国では無農薬
とか自然とかつくと高く売れることから色々認証をつけること
になるわけですが、もちろんタダでつけてくれるものでもなく、
コンテストなど入賞すると高く売れるというのと同じでそれに
出すのにもお金がかかるという先進国の罠に嵌る訳です。

希少性を出すためのナチュラルなのか自然ゆえのナチュラル
なのか、最近の新豆がすべてナチュラルだったのは事実で
その実力のほどはお客様に判断していただくしかありません。

普通のブログだとここにSCAA何点の豆とかナチュラルゆえの
独特の風味とか書き連ねるところですが、当店では味見に
来てねとなります。
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CF G2 サンダー対スパーズ

2012年06月01日 09時15分02秒 | バスケ
Tuesday, May 29, 2012
9:00 PM ET - AT&T Center, San Antonio, TX

   1  2  3  4  T
OKC 22  22  32  35  111
SAS 28  27  37  28  120

Arena: AT&T Center, San Antonio, TX
Officials: #13 Monty McCutchen, #25 Tony Brothers, #10 Ron Garretson
Attendance: 18581
Duration: 2:43

プレーオフウェストカンファレンスファイナルのゲーム2を
見ました。

残念ながらG1を見逃しておりスパーズの試合を見たのは
久しぶりです。

それだけ興味のないチームでした。

嫌いなといってもいいかもしれません。それは賞味期限切れの
試合を散々見されられてきたからかもしれません。

すでにピークを過ぎて基本的なプレーを忠実に決めるセンター
ダンカンのチームというのがスパーズのカラーでした。

その基本に忠実というところを他のプレーヤーが冷やかしたり
馬鹿にしたりする種に映像が流れたりもしました。

そのどたどたとしたローポストからのバンクショットは
もう見飽きたというイメージにもなりました。

ボーエンを頸にしたあたりからかつての有名選手をあつめたり
賞味期限切れのベテランばかりの変なチーム作りをして段々
いやなイメージが固まりました。

今期もどうせと思ったのは主力のダンカン、ジノビリ、パーカー
はそのままだったからそのままだろうと高をくくったのですが、
それは間違いでした。

その変わりっぷりも半端なものでなく、主力もコーチも変わって
いないのに、スタイルは守りのチームから攻撃力主体のチームに
変わりました。

そして、そのキーはパーカーを中心としたスピードが武器となって
いました。

そもそも激しく守って速攻で返すという最近のNBAの傾向でその
最たるところがサンダーであり、そのオールランダーでスピード
と確実性のケビンデュラントが若さと勢いでこのままプレーオフを
制してしまうものと思っていました。

しかし、このゲームを見て愕然としました。

まるでサンダーが歯が立たないのです。

スパーズは取り立てて変わった攻めをしているわけでもなく、他の
チームがやっているようなインサイドアウトだったり、ゴール下で
誰かが待っていての仕掛けだったり、よく見る形です。

それなのに、そのスピードと他の選手のタイミングが絶妙で、
今までのダンカンのハイポストからの展開やローポストでの
1対1はなくなり、とにかくパーカーがインサイドへの切り込みで
全てはじまり、それが解っていても止められていません。

パーカーの攻めというのはもともとワンパターンでスピードも
同じ速度というもので、止められないものではありませんでしたが、
今でも左に行ってから右に切り返すという同じような形ながら
微妙な変化とスピードの変化と周りの合わせが絶妙になって
います。

全てパーカーに合っているという感じなのです。

イーストのG1は見ていますが、こちらは守りあっているという
よりはあえて現在のチーム事情ではロースコアで抑えて戦いあう以外
手がないという感じの痛々しい感じの試合であり、ベテランが
今ピークのレブロン&ウエイドをどう抑えるかという形に
なっていて痛々しくて見るに堪えません。

この最強コンビを抑える手立ては何度も見てきて、一番やっては
いけない展開をG1ではやっており、これはわざとなのか今の戦力
ではこれが限界なのかベテランゆえにこのままでは終わらないと
思わせるもののやっている次元が違う感じにもみえます。

それだけスパーズとサンダーの対戦は熾烈であり、スパーズの
方が頭一つ抜けた感があります。

もともとサンダーの得意とする守って速攻で返すというリズムと
速さが続かないうえに一回一回の攻撃という区切った形にされると
サンダーの方はあまりにバリエーションがなく、ハーデンのごり
ごりと中に行くくらいしか手がないのです。

スパーズは今まで通り、パーカーの速度に加えベンチからザビエル
により似てきたジノビリがベンチから出てきて右からジノビリステップ
左利きと新たな対応を迫ってくるのです。

ベンチにハーデン、フィッシャーというカードがあるとはいえ
サンダーの方が決定力に差があります。

インサイド陣の守りもいいのですが、手にしてからリカバリーとか
再得点というところで守られてしまったり、最初に抜かれたら次は
ファウルにもいかなかったりと本来は守って速攻なので、ファウルで
止めてしまうという形がないところが弱点なのかもしれません。

主力はそのままでチームカラーをすっかり変えてしまったポポビッチ
の力恐るべしです。事実上の決勝戦などといわれるのもあながち
嘘ではないかもしれません。
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