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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

失われた10年

2012年06月17日 10時25分06秒 | 日々のこと
珈琲の認証についていくつか反響が来ました。

珈琲が採れるのは赤道直下の国々です。

おおむね途上国で経済は貧しい国となっています。

ところが近年、新興国という名の経済絶好調の国が
台頭し、その中に珈琲生産国があります。

まず筆頭はブラジルです。インド中国もそうです。

しかし、ユーロ発の信用不安、通貨不安が今まで
投資されていた投資マネーが一斉に引き上げられつつ
あり、その勢いも陰りが出始めています。

珈琲の認証とは環境、フェアトレード、無農薬or有機栽培
高級珈琲を保証するイメージングマークで、認定や取得には
金がかかることを特長とします。

つまり、先進国にあって途上国の労働力など生産物を搾取して
優位さの中で消費するのをいささかでも慰藉するために消費者が
とる消費行動にこたえるために作られたイメージング戦略で
各協会がどれだけ生産国に寄与しているかなどは実際に消費者
には知る由もなく、ただ気持ちを軽くするために消費者は
マーク付き商品を選ぶというドキュメンタリーがよく見られます。

マーク付き商品を仕入れることは誰でも可能ですが、売る際に
何々認証取得豆と謳うのはいけないようです。

それも生産者、輸入業者、卸業者、小売業者と全て流通に
かかる業者がこの認証を取得した業者でないとそれらの
認証豆を謳えないという性質があります。

それだけ多くの流通コストを最終的に負担するのは消費者
の方で、高いコストを負担することで晴れる気持ちも確か
ですが、実際いかほどの意味があるのか。

最近、特別手配の逃亡犯が逮捕されたり、昔を思い出す
事件の連続で何か解決されてしまったことのように報道
されていますが、実際に事件にかかわり本当に失われて
しまったものを持つ人には実際思い出したくもないこと
でしょう。

経済問題でも失われた10年といわれますが、実際もうバブル
崩壊後、23年以上の停滞した状況であり、バブル崩壊、
リーマンショック、東日本大震災、福島第二原発の事故、
と下降する日本が定着し、そこからの復活が見えない
現状ではないでしょうか。

世界ではユーロ崩壊の危機が続いており、ギリシャの
選挙は世紀の岐路として世界が注目しており、それにつづく
スペインの国債格付け降格と収まる様相はありません。

ただ、米国ではオバマ再選とシェールガス開発による景気
回復が進んでおり、それに備え日中韓FTPとか元と円の直接
取引とかそれに伴いサムライ債の増発など活発に動いて
います。

経済界や生活は次々に先を読み動いているのに政治だけ
先も見えず、目先の権益とホンの数ミリの支配欲と権力
闘争に終始して何も決められず、誰か闇の支配者のような
強力な力にこずかれるように突き進む増税と原発再稼働
だけが目立ちます。

もはや10年、20年だけにとどまらず30年に達しようとする
失われた時を失われたと感じる人を増やさないようにと
願うばかりです。
コメント (2)
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