King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

季節のブレンドは『雨だれ』です。

2012年06月25日 18時38分04秒 | 珈琲
今まで販売の『わだち』が昨日で切れ
なんとなく同じブレンドをまた今朝作る気になれず、
新ブレンドを考えました。

五月晴れの時期は過ぎ、梅雨に入って暑い日から
今日は肌寒い雲の厚い日です。

ブレンドの構想は実は先週からあり、アイスのテスト
と同時にいくつかのブレンドを試していました。

使いたくはないのですが、深煎りに耐える豆が
どうしてもアフリカ産の物が多くなり、香りも味も
となると必然と使えるものが限られてきます。

コスト的なことを考えると深煎りでアフリカ産で
というのも避けたいことです。

でも今までの味の流れと季節感を考えるとこの
重たい感じで、一口ごとに深まる感じを味わいたいと
思います。

昨年の雨の森同様、アイスでもホットでも飲める
ブレンドを考えていたのですが、アイスはアイス用の
ブレンドを完成していたので、核のカチッとした感じと
積み重なる深さを一滴一滴したたり、それでもそこには
何も残さず、気分には重もしが重なる雨だれのように
沁みる味です。

鳥シリーズの時のような深いコクとそのひろがりで
まったり感を感じる構成を違う道からたどってみたと
いう感じでしょうか。

香りの特長で、味を思い起こすあの深い感じは
昨年の雨の森にも通じる深い感じに何かを見つけて
ふとまた雨だれの音に思い出す何か大事な符牒のような
そんな合言葉のなのかもしれません。

何もかもがないがしろになされる世の中に、なにか
しっかりした信じられるものがほしいと感じるのは
誰もが感じることです。

信じるに足るものとは、信じてみようと託す心とは
考えなくてはいけない今を嘆くのか、ぶいっとよそを
向くのか。

雨だれを聞いて、『雨だれ』を飲んで考えをめぐらせ
てはいかがでしょう。

さわやかとか苦み以外の物を望む方は今回は違うもの
をお選びください。

どんな感じといっていただければご案内いたします。
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