金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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89:あおきてつお 『奥州平泉藤原4代 秀衡・泰衡』

2019-06-17 00:26:54 | 19 本の感想
あおきてつお『奥州平泉藤原4代 秀衡・泰衡』
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

兵どもが夢のあと。
今をさかのぼること八百年前の、時は平安朝時代。
当時辺境と言われた陸奥の地に忽然と姿を現した後、
繁栄を謳歌し、消え去っていった藤原四代。
その栄華が今マンガで甦る!
大河ドラマの舞台としても取り上げられた平泉を描いた歴史ロマン!

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なんということでしょう!
主役のような登場の仕方をしたオリキャラが、
ストーリー展開上、これといった働きも
しないまま終わってしまった!

「義経と顔がそっくり」という設定で登場したから
終盤で義経の身代わりになって彼を逃がすんだろうな……と
予想はついたんだけど、その身代わりが結局無駄に終わってしまう。
それまでに秀衡、あるいは義経との関係において
印象的なエピソードでもあればよかったんだけど、
それもないから人間ドラマとしても弱く、
「このキャラいなくてもよかったよね?」
という印象しか残らなかった。

素人意見だけど、
150ページにも満たない歴史漫画で、
オリキャラまで入れるのは無理だと思うよ……。
弁慶とか義経の北の方とか、
存在を示すだけでいい人物まで
キャラ立てしようとしているのもあって、
三倍くらいの長さがあったのなら、
おもしろくなったんだろうな~といった感じ。



コメント
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