患者さんと外来で会話をしていて会話がかみ合っていないと感ずることがある。最近気がついたがそれは往々にして会話の中に「主語」がないからだと分かった。例えば問診時に「咳が続くのですが大丈夫ですか?」と聞かれることがある。 これでは相手の期待する答えが「今日出勤しても大丈夫」なのか「家族への感染は大丈夫」なのか「肺炎などの重症疾患がないので大丈夫」なのかは分からない。これでは答えに窮するのである。安請け合いの「あー大丈夫ですよ」という保証はいらぬトラブルの元である。自分も会話では「主語」を省かないで話しをするようにしよう。なかなかお互い「以心伝心」とはいかないようだ。