吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

死亡診断書

2011年01月08日 06時33分26秒 | インポート

 昨日、在宅で94歳の男性を看取った。過去、おそらく100人以上は看取ってきたと思うが、自分が開業してからは初めての看取り患者さんである。この患者さんは凛として風格があった。ご家族の話だと、本人が延命治療をやめるようにとの意向を述べられたそうなので点滴や酸素もすべて中止した。最後は自宅へ往診し瞳孔の対光反射を診終えて「残念ですが・・・」と告げた。自宅でご家族に看取られながらのとてもいいご臨終であった。おそらくこれが理想の形なのであろう。それにしても開業後、初めての死亡診断書である。開業したときに「いつこれを書くのかな」と思いながら白紙の診断書の冊子を用意した。そしていよいよ昨日がその日であった。感慨深いものがある。