以前の出来事である。ある夜、クリニックからの転送電話で自分の携帯が鳴った。「あの~ちょっとうちの年寄りが転んで足の甲の皮が剥けたので今見てもらえませんか?」とのこと。ちょうど医師会の委員会の最中でもあり、話を聞くとまあ緊急性も高くないので「自宅に消毒薬があればそれを使って、傷の上にガーゼを当てて置いて下さい。明日の外来で十分大丈夫だと思います。明日お待ちしてますよ」と療養上の指示と処置法を詳しくお話しして電話をきった。さて翌日のことである。結局待てど暮らせどその患者さんは来なかった。そして翌日も、翌々日もこないのである。結局は一度も外来にその患者さんが訪れることはなく少し心配になった。もしかしてどこかの医院さんで骨折でも見つかって、「やはり吉田のところはヤブだ」とか言われてるかも?と不安状態になった・・・(笑)。