その病院の連携室の事務の方には前にも泣かされたことがあった。やはり患者さんを送ったことがあったが、送る前に電話をして受け入れ可能かどうか向こうの医師と直接話をして確認した。そして紹介状の宛名には先ほど電話で受け入れを承諾してくれた医師の名前で送った。それから数日後のことである。連携室の事務から電話があった。「先生のお書きになった紹介状の宛名の先生は当直医であって実際の主治医ではありません。主治医の名前は○○ですので、紹介状をすべて書き直して再度送ってください」と。 ・・・・私は軽い眩暈を感じ、最初この人が何を言っているのかよく分からなかった。宛名は最初に受けてくれた先生の名前にするのは当然である。以後入院して主治医が決まることはよくあることである。でもそんな後々決まる主治医の名前などは分かりもしないし、紹介状の宛名にその名前を書かなくてはならないなどということは世の中の常識ではない。理解不能である。しかし口調は穏やかであるが「書き直してください」とあきらかに上から目線であり、これこそが「お役所仕事」なのであろう。ええ、その時ははっきり言いました。「はっ? 何ですって? 冗談ですよね? お断りいたします」と。日本全国どこをさがしても「紹介状の書き方が悪いので書き直せ」と紹介医に突っ返す病院なんてない。おそるべしっ!(笑)