確かにそうです。「たいしたことはない」とあの時電話で私も申し上げました・・・。しかしちょっと引っかかるのは、応急手当の仕方も詳しく電話で話し、それでもその直後に救急病院まで行ったのには私の指示が信用できなかったのか、あるいはほかに何か理由でもあったのだろうか?今までのケースを合わせていろいろ考えると、たぶん患者さん(あるいはご家族)は、電話であれやこれや処置の指示を出されるよりも「今、すぐに診療してくれるかどうか」の返事がほしいのであろうと思われた。つまり患者さんのニーズは「明日の外来でも大丈夫」という保証ではなく「今すぐやってほしい」という願望だったのだということに気がついた。かえって自宅における療養上の指示を長々とお話しても迷惑だったかもしれない。それにしても患者さん(あるいはご家族との)会話の中で「今何を求められているのか」というニーズを把握し、きちんと対応できないようではいけないと痛感した。開業してはや5年、今回のことでまた一つ勉強になった。う~ん、でもむずかしい・・。患者さんからの電話は謎かけトンチ問答のようだ・・(笑)。