数年前であるが、JRの某駅でホームから線路に落ちた酔客を助けようとした韓国青年が電車にはねられて亡くなった。自分もその現場に遭遇したなら「安全管理」などとはいっているがどのような行動をとるかは皆目見当がつかない。反射的にどう動くは動物的な勘でしかない。そしてそれがうまくいくか、いかないかもわからないが、彼の場合は最悪不幸な結果になったのである。しかし彼の救助しようとする精神性の高さは立派なものである。両国間ではいまだに深い溝があり、その歴史的認識の違いから相互理解に乏しい部分が多々見られている。でもお互い市民レベルでみればどちらも儒教の影響を受けた国である。その部分での共通認識は十分に同じように共有しているものと考える。彼のとった行動はきっと蛮勇ではなくもっと高い位置での精神性に裏付けされたものと思われる。<o:p></o:p>