運転免許更新 その５

そして『あなたたちに追い上げられたので危険回避のため速度を速めたんですよ』などといってもどうせ通用しないだろうから、それも言わなかった。どうせ何をいっても建前の原則論である「事情はどうあれ、事実あなたは違反しているのです」といわれれば事実なので諦めていた。そして最後にその若い警察官は言った。「８０km/ｈなら見逃したんですけど、９０km/hじゃね～、ちょっと・・・」　　この言葉を聞いてムッとした。「速度超過が１０km/hなら捕まえなくてもいい」なんて法規はない。最後はいつも建前の原則論に立ち返る警察官が、こんな法規にもない「自分で作った法律」で捕まえたのだと吐露してしまったのである。でもここで無駄なエネルギーを使ってもしょうがない。感情を押し殺して平静を装い、顔色変えずに切符を受け取った。とても馬鹿な警察官である。おそらく違反者ならうすうす知ってはいるだろうが、しかしあえて言ってはならないことを言ってしまったのである。こんな警察官に捕まったことが恥ずかしかった。これでは交通違反など絶対になくなりはしない。今回のこの４年前の件は地元警察署ではなく、江東試験場にまで免許更新にいかされたということで思い出したのである。