吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

思い込みで無実の児童を平手打ち その4

2017年08月03日 06時25分07秒 | 日記
 さてもう一つ上げたキーワードであるが「誤認(冤罪)」である。
 今回の事件は用具の後片付けをしなかった生徒とは無関係の生徒に体罰を加えたのである。

 また昔の話で恐縮であるが、自分が小中学校のころは「濡れ衣」で怒られたり殴られたりすることはよくあった。落ち着きがなく悪さをよくする自分はよく殴られた。でもその2割くらいは「濡れ衣」だった。
 でもしょうがない。吉田は前科があるから、今度何か起こったらまたこいつだろうと思われてもしょうがないのである。
 何か事件が起こって無関係の自分が呼ばれて「いや、先生、僕じゃな・・・」という弁明が終わるか終わらないうちに殴られていた。その直後「それでは教室に戻って宜しい」と事件は終息するのである。
 まあ疑われるような素行の悪い自分もいけないのであるが、それでも「誰かを罰してその事件は一見落着」というような終息を迎えることがよくあったのである。
 これは冤罪であるが、自分は「普段から疑われないように素行をよくしよう」というmotivationにもつながった(あまり改善しなかったが)。

 今の世の中、児童は皆優秀なのであろう。自分のような痛い思いをさせなくても、きっちり口で言えば理解し学習してくれるようなよい子たちばかりだと教育委員会は思っているのである。
 ああ、本当にいい世の中になった。嬉しい限りである。