吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

処分 その3

2017年08月28日 05時54分28秒 | 日記
 野球界の覚醒剤渦は清原事件で一躍クローズアップされた。野球界に限らず覚醒剤は一発でアウトである。でもアルコールで人にケガを負わせてもアウトにならない。これは不思議だと思わなくてはならない。
 覚醒剤は現実的にケガを人に負わせなくても反社会的行為としての扱いになっている。
 でもアルコール(これ自体ではもちろん罪にはならないが)、これによって人にケガを負わせても失職しないという寛容な扱いなのである。

 自分の経験では夜中の酔っぱらい患者に何回も痛い目にあわされた。こんなアルコール患者なんていらない。治療もしたくない。
 それよりも誰かが覚醒剤でつかまって失職しても自分は痛い思いをしないのでこちらの方がまだましだと考える。
 たぶん「覚醒剤は罪が重く厳重に取り締まるべきだ」と声高に言っている人は酔っぱらいに殴られたことがない人なのだろう。

 あ・・・でも急性覚醒剤中毒患者も診療したけど、これもそういえば不穏状態で暴れたなぁ~。
 こちらも酔っぱらいに対しては下手(したて)にでたけど、覚醒剤中毒患者に対しては容赦しなかった。覚醒剤中毒患者には有無を言わさず押さえつけたような記憶がある。
 だから覚醒剤患者には殴られなかったのかも? 

 まあどちらも迷惑この上ないけど、でもなんだか酔っぱらいには日本は寛容なのが癪に障る。