昔の臨海学校のことである。遠泳が行われたが、これの参加は全員ではなく水泳能力の高い選抜メンバーだけであった。この選抜は栄誉である。それに自分も選ばれた。いくら悪ふざけの過ぎる自分でも沖の背のたたないところでの悪ふざけは命にかかわる。そんなことはわかっている。
さて遠泳の最中であるが、隊列を組んで泳いだのであるが、自分の前の奴がふざけて「いててて、クラゲがいる」と騒ぎだした。それは嘘なのであるが、周囲が一時的にパニックになった。
するとボートで上からみていた教師が「おい、そのあたり、うるさいぞ、ふざけて泳ぐな!」と一喝したのである。そこで隊列の横を一緒に泳いでいた体育教師が、ボートの教師にむかって「〇〇先生、ふざけているのはどの辺りですか? 吉田のあたりですかぁ~?」と聞いた。
するとそのボートの上の教師はいいかげんにも「えっ?、吉田のあたり? よしだ・・・? はぁ、ああ、そうそう吉田で~す!」と言い放ったのである。
するとその体育教師は「吉田!また貴様か!」と言いながらものすごい勢いで自分のほうへ泳いできたのである。そして自分は頭を押さえつけられて沈められていやというほど海水を飲まされた。
「せ、先生いっ! 違う、僕じゃな・・・ガポポポ、ハフー、ちっ違うっ」 そしてすぐ事件は終息し隊列は何事もなかったように進んだのである。
まあ言ってしまえばこれも冤罪である。しかし教師にしてみれば真犯人がだれかなどはどうでもいいことなのである。みせしめに体罰をおこなうことで周囲に恐怖感や威圧感をあたえて集団を管理するという目的なのである。
今の世の中なら「体罰」と「誤認」ということで両親も交えての大問題に発展するだろう。でも不思議である。まさに濡れ衣なのだが、自分にとってあの時代が一番楽しかった。社会に出てから受けた理不尽はもっとひどく、まあこの時すでに免疫をつけてもらったと思えるのだ。
さて遠泳の最中であるが、隊列を組んで泳いだのであるが、自分の前の奴がふざけて「いててて、クラゲがいる」と騒ぎだした。それは嘘なのであるが、周囲が一時的にパニックになった。
するとボートで上からみていた教師が「おい、そのあたり、うるさいぞ、ふざけて泳ぐな!」と一喝したのである。そこで隊列の横を一緒に泳いでいた体育教師が、ボートの教師にむかって「〇〇先生、ふざけているのはどの辺りですか? 吉田のあたりですかぁ~?」と聞いた。
するとそのボートの上の教師はいいかげんにも「えっ?、吉田のあたり? よしだ・・・? はぁ、ああ、そうそう吉田で~す!」と言い放ったのである。
するとその体育教師は「吉田!また貴様か!」と言いながらものすごい勢いで自分のほうへ泳いできたのである。そして自分は頭を押さえつけられて沈められていやというほど海水を飲まされた。
「せ、先生いっ! 違う、僕じゃな・・・ガポポポ、ハフー、ちっ違うっ」 そしてすぐ事件は終息し隊列は何事もなかったように進んだのである。
まあ言ってしまえばこれも冤罪である。しかし教師にしてみれば真犯人がだれかなどはどうでもいいことなのである。みせしめに体罰をおこなうことで周囲に恐怖感や威圧感をあたえて集団を管理するという目的なのである。
今の世の中なら「体罰」と「誤認」ということで両親も交えての大問題に発展するだろう。でも不思議である。まさに濡れ衣なのだが、自分にとってあの時代が一番楽しかった。社会に出てから受けた理不尽はもっとひどく、まあこの時すでに免疫をつけてもらったと思えるのだ。