六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

酷暑の街からの便り・・。

2007-08-23 01:01:09 | ラブレター
 前略 八月に書くものは、どうしても肩に力が入ってしまいます。

 よく、二〇世紀は戦争と革命の世紀だといわれてきましたね。
 いってみれば私もその端っこの方で生きてきたわけですが、そこへの参入の起点がどうもこの八月のように思われるのです。


    
         青桐の実を見つけました。

 ひとつの価値転換のような出来事(敗戦)と、ものごころが付き、何とか記憶においてのアイディンティティが保たれるのがこの辺で重なり合っているせいかもしれません。
 それ以前の曖昧な記憶も、この一点で折りたたまれて、保たれているといっていいのです。


 
   拡大してみました。子どもの頃、この実を竹鉄砲の弾にしました。

 だから、私の発信するコメントは、若い人達から見れば随分時代離れをしたもの言いにしか聞こえないのでしょうが、しかし、そこに刷り込まれたもの、私の内なる歴史(ややオーバーでしょうね?)からしかものを言うことが出来ないのです。

 
         猫の嫉妬=ネコジェラシーの群生

 私のコメントは、切手も貼らず、住所も書かないままに投函された手紙のようなものかもしれません。
 それは誰の元へも着かないの可能性があります。あるいは、着いたとしても、誰の元へどのように着き、どう読まれるのかは全く不確定というほかないのです。


 
   まだら染めの鶏頭。最近こうしたファッションあまり見ませんね。

 それでも、こうして書いています。
 考えてみたら、宛先をしっかり書き、切手をちゃんと貼って投函しても、着かない場合もあるでしょうし、また着いても、それがどう読まれるかはやはり、確定し得ないのではないでしょうか。


    
       浮いてる水草は菱です。知ってました?

 え? なんか変な手紙が着きました? あ、捨てないでください。それ、多分私からのものです。              草々







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去りゆく人へのオマージュ

2007-08-02 16:30:30 | ラブレター
 赤城農林水産大臣様のご辞任、まことにもって残念です。
 
 あなたは、安倍内閣でもっとも秀でたエンターティナーであり、その豊かなパフォーマンスをもって、私たちに数々の笑いを提供し、あまつさえ、政治という場で何がリアルなのかをさりげなく示すという優れた技量を発揮されました。

 事務所費の問題はもとより、ハンカチ王子の向こうをはった絆創膏とガーゼの複合効果、領収書の複写による量産という誰もがなし得なかった資源の再利用に関する創意工夫、北京へ日本米の宣伝に行かれ、日本食のパーティの後、激しい下痢に襲われるという、まるで、「日本米を食べると・・」といわんばかりの宣伝効果・・。

 
 こうしてあなたのご功績を回顧するとき、私たちが、まだまだ今後とも面白いパフォーマンスにお目にかかれそうだと期待することはご理解頂けるでしょう。

 例えば、今度はマルガリータに眼帯で現れるとか、予定していらっしゃった渡米の歓迎パーティで、アメリカ牛を食した途端ひきつけを起こされるとか、私たちの期待はいや増しに膨らむのでございました。

 にもかかわらず、今回のご辞任、まことにもって残念です。
 松岡氏が鬼籍に入り、久間氏も去った今、エンターティメント性豊かな大臣としては「アルツハイマー発言」の麻生様のみとはまことに淋しい限りです。

 それにしても、赤城様は、その去り際に際しても、自らのご辞任を、首相との間の「阿吽の呼吸」と形容され、私たちの笑いを誘うなど、徹頭徹尾サービスに努められたのはご立派というほかありません。

 ご苦労様でした。安らかにおやすみ下さい。

 


安倍総理大臣殿
 
 来るべき改造人事に当たっては、赤城氏にまさるとも劣らぬエンターティナーを入閣させて頂きますよう、切にお願いするものです。
 
 あなたの政策やご手腕に、もはや見るべきものがない以上、その閣僚の方々のパフォーマンスやエンターティナーぶりのみが私ども国民にとっての唯一の楽しみであり、慰めであります。

 私どもは、それらを拝見させて頂きながら、来るべき衆議院選挙までの実質的な政治の空白期間を耐えて参る所存です。

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拝啓 安倍内閣総理大臣殿

2007-07-31 01:16:58 | ラブレター
 私は今、この内閣総理大臣というあなたの肩書きを、いつまで使用できるかという不安におののきながらこれを書いています。
 というのは、私はあなたの続投を強く望むものだからです。
 
 しかし、選挙後の会見において、この大敗にもかかわらず政権を続投なさるとの力強いご意志をお伺いし、いささかの安堵を致しております。
 なぜ私が、その続投を望むかと言えば、あなたのなされようとする政治は、私ども国民にとって、とても分かりやすいからです

    
 
 あなたは、戦後レジームからの脱却というフレーズで、あなたのお祖父様(岸さんとおっしゃいましたか、A級戦犯でしたね)が商工大臣としてご活躍された戦前への回帰、すなわち戦前レジームへの回帰を示唆されました。
 
 その具体的内容が、私たちが愛国・忠臣の民として、戦争が出来る普通の国になることであり、そのためには憲法の変更が必要であり、その前提としての教育基本法の改悪が必要であったことはいうまでもありません。

 あなたのおっしゃる「美しい国・日本チャチャチャ」が、日本人の300万人が犠牲になり、近隣諸国の1,000万人が犠牲になったあの戦争の時代・昭和初期への回帰であるように思えて致し方ないのです。
 そのためには、戦前の忌まわしい事実は、みんな隠さねばなりません。従軍慰安婦も、強制連行も、軍による集団自決命令も・・。

    
 
 あなたのご出世を支えた拉致の一枚看板が、なぜ現実味を持たないか、周辺諸国からさえ無視されるのかお分かりですか?なぜ、「拉致の解決なくして進展なし」として臨んでいらっしゃる六ヶ国協議においても、その立場が完全に浮き、会議のお荷物にすらなり、ひいては、東アジアにおける外交でその影を完全に薄くしているかお分かりですか?

 「権利を主張するためには、義務を果たせ」というのはあなた方が、私たち若者(?)によくおっしゃることですが、これは国際間においても一緒なのです。
 「ぼくチャン、悪くないもんね。悪いのみんなあいつらだもんね」という駄々っ子のような言い分はいくらボンボンだからといって通用しないのです。

 拉致の問題を放棄せよと言っているのではありません。むしろ、その現実的な解決のためには、「拉致、拉致」とわめき立てるだけでは駄目だということです。いわんや、拉致問題を盾にして、その背後に不都合なことを押し隠そうとするような態度は、この問題の単なる政治的利用であり、被害家族の期待を裏切るものといわねばなりません。

 

 私個人の恨みもあります。
 地方税と所得税の比率変更は、国民が払う税の絶対値は変わらないとのお題目にもかかわらず、年金生活の老人層を直撃しました。
 年金以外、もともと収入がなく、基礎控除などでほとんど所得税がなかった層に、いきなり、地方税が襲いかかったのです。所得税の減税効果など全くなく、ただただ地方税が増えただけなのです
 これを、実質上の増税といわずしてなんと言うべきでしょう。
 老人たちは既に前年、老齢者控除がなくなり、実質、年間5万円の増税に晒されているところへこの追い討ちなのです。

    

 政治と金の問題もそうです。総理が任命した閣僚やそれに準ずる人たちは、税金でまかなわれる宿舎にクラブのママを囲っていちゃついたり(私もしてみたい!)、あるいは、なんとか還元水に巨額を投じ、それが説明できないままに議員宿舎で首を吊ったり(よそで死になさい!)、その後釜がさらに非道い誤魔化しをしていたりしている事実があるにもかかわらず、あなたはそれを黙認し、許容し、弁護すらしてきました。
 
 ア、そうそう、「原爆は落とされても仕方なかった」とおっしゃった大臣もいらっしゃいましたね。
 この方のご発言には、原爆を落とされ死んでいった人たちのことは全く眼中になく、ただそれが、リアルポリティックスの中でどう有効であったという視点しかありません。つまり、原爆を落とす側の立場から考えていらっしゃるのです。

 年金の問題もそうです。公正に言って、これはあなた個人の責任ではなく、あなた方自民党の歴代政権が積み上げてきた悪弊に他ならないのですが、その、5,000万件の処理を一年でお済ませになるというとんでもトンデモ青い空のような嘘をおっしゃってはいけません。
 それと年金問題は、不明になったそれについてのみではなく、納入実績など含め、その制度そのものが揺らいでいるのです。ようするに、国そのものへの不信なのです。

 「なんとか改革」で、人を蹴落とすだけ蹴落としておいて、「自己責任の再チャレンジ」という言いぐさも、オーソレミオのナンタルチアというほかありません。

 


 あなたの続投会見をお聞きしても、国民が何に怒っているのかをほとんどご理解されていないようです。むしろ「頭の悪い国民共が私のことを理解していない」と思っていらっしゃるむきがチラホラ致します。またしても、「ぼくチャン、悪くないもんね」なのです。

 ですから、多分、多少のお色直しはされるものの、おそらくその分かりやすい政治をお続けになるでしょう。
 その結果、私ども国民は、今までの美辞麗句、例えば「美しい国」という、それ自身は一般的、抽象的かつ無内容な言葉ではありますが、あなたが実際にイメージされていたその中味の醜さをこれまで以上に知るところとなるでしょう。

 そして、それが来たるべき衆議院選挙まで継続されるならば、さらにいっそうあなたが考えておられることどもの胡散臭さが、私たち国民に浸透するのではないでしょうか。
 そしてそれが契機となり、今一度あなたの党が惨敗するならば、あなたのお考えのレジームとは違った方向への可能性が開かれるかも知れません。
 
 会見でおっしゃっていたように、今後は「茨の道」かも知れません。
 しかし、めげずに、その醜悪で分かりやすい政治をお続けになりますよう祈念致します。
 そしてそれこそが、あなたが小泉前総理から継承された課題、「自民党をぶっ壊す」の完成ではないかと思われるのです。

<追伸> ア、それから、改造人事とやらで、赤城さんの首をすげ替えるなどと言うことはゆめゆめしないで下さいね。あの人こそ、「安倍分かりやすい内閣」の象徴的存在なのですから。

    

●おまけです。

*民主党の皆さんへ

 あなた方に寄せられた票は、ほとんど敵失によるもので、自民党への怒りをひとまずあなた方のところへ預託してみようという程度のものです。
 それを勘違いすることなく、「勝っても被っても緒を締めよ」(?)で、真摯に国民の期待に添う努力をされるならば、あなた方の党の本当の力になるかも知れません。
 もっともあなたの党にも、安倍さんのところに輪をかけた分かりやすい俗物がいますので、あまり当てにはならないのですが・・。
 とりあえずは国民の期待に応えるべく、ご尽力をされますよう。。

*公明党の皆さんへ

 まだ、自民党について行くつもりですか?
 自民党に対するお目付役を自認されているようですが、今回の選挙で誰もそうは思っていないこと、そして、やはり同じ穴の狢だと判断されたことは明らかだろうと思います。
 だから、あなた方の強固な組織力のみで、浮動票はあなた方にそっぽを向いています。
 
 だいたい、選挙協力にしたって、あなた方の党の方は従順ですから、自民党に入れろと言われればそうしますが、逆に自民党の支援者があなた方の党に投票されるケースは極端に少ないと思いますよ。

 それから歴史的教訓をひとつ。
 自民党と連立を組んだ党は、ほとんど衰退しています。日本社会党(現・社民党)などは、あっぷあっぷしている自民党を助け出したのみで、自分の方が沈んでしまいました。
 まあ、この辺りが潮時ではないでしょうか。
 それとも、政権与党にくっついていると、私たちには分からない利権のようなものがあるのでしょうか。



                      
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日本のお米が北京で出会ったものは・・。

2007-07-27 16:38:50 | ラブレター
 拝啓 赤城農林水産大臣
 
 愚直な国民のさまざまないわれなき非難中傷に耐え、事務所費などの適切な処理を繰り返しご説明になっていらっしゃる様に、深く感銘するものであります。
 先般はまた、ご両親のご証言が一夜にして変わるという、麗しくも睦まじい親子の情愛も見せて頂きました。

 さらには、そうした情に頼るに留まらず、領収書をコピーして使い回すという創意工夫に満ちた技術も駆使されるなど、そのご活躍の幅は私ども庶民の想像を上回るものがあります。

 

 この度は北京にお出かけになりましたね。この選挙戦のお忙しい折にと思うのですが、赤城様の応援を快く思わない輩が、ご自分の党、自民党のうちにもいるということは実に嘆かわしいことであります。

 さて、北京へいらっしゃったご用件というのは、日本のお米を中国にも買ってもらおうというキャンペーンのためでした。
 この試みの前座としてご出演なさったお仲間の麻生様という外務大臣様が、「アルツハイマー云々」のご発言をなさったことは記憶に新しいところでございますし、その後だけにいろいろお気をお遣いになったことと存じます。

    

 さて、北京での赤城様ですが、絆創膏もとれた笑顔を精一杯振りまき、日本のお米をここぞとばかりにお売り込みになったご所行は立派という他ありません。
 日本のお米を実際に食べて頂くパーティや試食会も行われ、赤城様はその大役も無事、お果たしになったかのように見えました。

 しかるに、その後です!
 赤城様はご気分が悪くなり、激しい下痢に襲われたのだそうですね!

 

 普通、私達が因果関係と呼ぶものには、Aという事象が起き、そのあとにBという事象が起こった場合、Aが原因でBが起こったといわる場合が多いように存じます。

 これを上の事態に当てはめてみましょう。
 赤城様は日本のお米をお召し上がりになりました
 そして、その後、激しい下痢に襲われたとのことです。
 ということは、日本のお米を食べると・・?

 なんというご立派なキャンペーンでしょう。
 しかも、体を張ってそれを行われるなんて、まさに政治家の鏡ではありませんか。
 農林水産大臣であるからこそのご成果というべきでしょう。

    

 私め愚かにも、当初は世間の雑音に惑わされ、赤城様の辞任や、安倍様の任命責任に言及したり致しました。
 しかし、今はそれを撤回致したく存じます。
 といいますのは、赤城様のような分かりやすい方がいらっしゃった方が、私達下々の目にも、美辞麗句のもとに隠された政治の仕組みのようなものが理解しやすいのではないかと思うようになったからです。

 

 赤城様、出来ますことなら、出来るだけ長くその椅子におしがみつきになられ、私達の目の前に、政界という場所で行われているさまざまな愚行の数々をいっそう明らかにご披露頂きたく念ずる次第です。

 向暑の折から、国民の雑音などに耳を傾けられることなく、存在しない事務所のアリバイ作りや、領収書の複写などにさらにお励みになられますよう祈念致します。
 
 次なる問題の噴出を心からお待ちしています




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